裏地球史ミステリー アトランティスの位置 アトランティスの位置 アトランティスの繁栄と滅亡について、それらの直接的なモデルが実在したとする考えは人気のあるもので、多くの説が唱えられてきました。 真実はどこにあるのでしょうかねぇ?(●´▽`●)ノ その主たる論点は、「ヘラクレスの柱」解釈をめぐる位置問題とアトランティスを滅ぼしたとされる「洪水」の年代問題の考証であります。 【なお、一般に学術的にはアトランティスについて直接的モデルとなった歴史的事実が存在するとは考えられていない(つまり単なる伝承か、プラトンによる創作と考えられている)】 が、これも真実はあります。 【地中海説】 サントリーニ島の火山噴火説が現在有力でサントリーニ島は阿蘇山のような巨大なカルデラの島であり、サントリーニ島の爆発による津波によって滅んだミノア王国(ミノア文明)をアトランティスとする。 年代、及び位置についてはプラトンの誇張としている。 誇張説とは、プラトンの記録が単位について全て1桁多く誤って記述しているとするもので、エジプトの司祭が100をあらわす象形文字と1000をあらわす象形文字を誤って記録したためという。 年代は、プラトンの9000年前でなく900年前ならほぼ一致するし、アトランティスの大きさも記録の10分の1であれば納得できるとされている。 アトランティス伝説に登場する「ヘラクレスの柱」が、この場合ジブラルタル海峡を指すのではなく、現在のギリシャ南部にあるマタパン岬--当時の言葉で言えばマレアスとテナロンだとされ、地形上の特性にかなっているという--であると見ている。 また、周辺の海底に文明の痕跡が沈んでいるのが発見されているマルタ島の巨石文明をアトランティスとする説も唱えられている。 この説では、暦の違いを把握していなかったプラトンが年代を大きく見積もりすぎたとしており、その点を修正すると、島内の神殿遺跡などと同じ5000年前あたりになるとする。 【大西洋説】 プラトンの叙述をそのまま適用すると大西洋にアトランティスがあることになる。 しかし大陸と呼べるような巨大な島が存在した証拠はないので、アゾレス諸島やカナリア諸島などの実在する島や、氷河期の終了に伴う海水面の上昇によって消えた陸地部分がアトランティスとされることが多い。 カナリア諸島は、黄金のリンゴがあるというヘスペリデス島のモデルだと考えられている。 多くの古代史家の著作に記載され、グイマーのピラミッドなどの遺跡が発見されていることや10人の王の伝説などから支持されることが多い。 大西洋上には、アゾレス海台に位置するアゾレス諸島があるが、すべて火山島である。 元々、アゾレス海台自体がひとつの大きな陸地であったものが、火山の大噴火によって、火山内部に空洞が発生し、その後この空洞が陥没したために海底沈んだという説も出されており、 アゾレス諸島は当時の陸地の高山部分であるという説も出されている。 旧約聖書にあるタルシシュをアトランティスと見なす説も根強い。 タルシシュはイベリア半島にあったとされるタルテッソスであると考えられており、現在ドニャーナ国立公園となっている。 現在は湿地原として知られているが、古代は島であり、心部に遺跡が確認されている。 海の民の拠点の一つという説もあり、高度な文明を持つ侵略国家というアトランティスのイメージとも合致する。 ただし年代に関しては、大きな問題が残る。 この他、イギリス説もしばしば指摘される。ブリテン島やアイルランド、アイリッシュ海に沈んだ島など様々な候補がある。 アイルランドにはケルト人の伝承として、イスの海没の伝説がある。 一方、アメリカ大陸がアトランティス島であるという説も根強い人気がある。 マヤ文明や、近年ではアマゾン文明の発見がなされる中で、その文明がアトランティスに当たるのではないか、という説もある。 大西洋沿岸を生息域とする生物の一部には、奇妙な習性を持つものもいるが、その原因として、巨大な陸地(=アトランティス)の沈没を上げる説が出されている。 【プレートテクトニクス理論に基づく大西洋説】 現在の構造地質学、すなわちプレートテクトニクス理論に基づくと称する説もある。 これは、大西洋の両岸の海岸線を近づけてもキューバのあたりで大きく隔たりがあることに意味があるとして、これを「何かが沈んだ空白地帯」と主張するものである。 この「空白地帯」は大陸よりずっと小さいが日本列島ぐらいの規模はあり、ここにアトランティスがあったとする。 あるいは、大陸移動前の南北アメリカ大陸とユーラシア大陸、アフリカ大陸がひとつであった時代、大陸棚がぴたりと一致するのは南アメリカ大陸とアフリカ大陸の海岸線だけであり、ヨーロッパ、アフリカ、カナダの間の北大西洋上には、空間ができるが、これが沈没した陸地であるとの説もある「アトランティスの沈んだ日」クラウス・グレーバー)。 なお、アトランティスの大きさについては、プラトン自身もリビアとアジア(当時のギリシャ人の考えるアジアは、アナトリア半島の事である)を合わせた大きさであると書いており、大陸というより大きな島サイズである。 【南極説】 オカルト雑誌ライターの南山宏が提唱する説で、ポールシフト(地球の自転軸移動)以前の南極大陸こそがアトランティスであるという説。 この説の特徴は「アトランティスは沈んでいない」ので構造地質学的な問題が全く発生しないとされている点であるが、そもそも大陸の気候帯が急激に変動するような自転軸移動自体が地質学的にありえないとされているので荒唐無稽な説である。 なお、南極大陸から恐竜などの温暖な気候帯の生物の化石が発見されているのは事実であるが、プレートテクトニクスでは何万年もかけて大陸が移動した証拠とされている。 【大海進説】 紀元前9560年頃にアトランティスが海中に沈んだとするのは、氷河期の終焉による海面の上昇とかつての陸地の水没を指すとする説。 五島勉のアスカ超古代文明説もこの説の一種といえ、 最近ではスンダ古大陸文明説、沖縄古大陸説などもこの系統から派生している。 【インド説】 アトランティス大陸の正体はインド亜大陸であり、沈んだのではなくて、運河が通航できなくなったがために通交が不能になったという説。 実際に古代エジプトにも、ナイル川から紅海へ抜ける運河が存在した(中国・ 隋代の京杭大運河に比べれば総延長は遥かに短く、技術的には不可能ではなく、 トンデモ説の類いではない)のだが、常に浚渫工事を行わないと砂に埋もれてしまうがために、放置されて使い物にならなくなったのである。 プラトンの記述の「島が沈んだ際にできた浅い泥によって妨げられ、今なお航海も探索もできなくなっている。」という箇所に着目した説である。 しかしながら古代エジプトの運河は、紀元前270年ないし269年にプトレマイオス2世が閘門つき水門を設置したという記録があり、 これはプラトンよりも後世の出来事であるため、年代的な矛盾がある。 【科学的研究】 1939年 - ギリシアの考古学者マリナトスが、クレタ島の北岸に位置するアムニソスにある宮殿を調査。 宮殿の崩壊が津波によるものであることを発見。同時に火山灰が厚く堆積していることも確認した。 1956年 - アテネ大学の地震学者ガラノプロスがサントリーニ島を調査。炭素14法で、島の噴火が紀元前1400年ごろであることが分かった。 1967年 - マリナトスがサントリーニ島の南端に位置するアクロテリで火山灰の中から宮殿を発見。クレタ島とサントリーニ島が、あわせてミノア王国であったとするフレスコ画を発見。 エジプト文明との関係の指摘『エメラルド・タブレット』は「エジプトのギザの大ピラミッドの中から発見されたとの伝説をもつが、 これには歴史的に伝承されたものと近年モーリス・ドリールにより発見された「世界最古の書籍」である原本と称するものがあり その原本には、その著者はアトランティスの祭司王トートであり、タブレットIの文頭にて『われアトランティス人トートは、諸神秘の精通者、諸記録の管理者、力ある王、正魔術師にして世々代々生き続ける者なるが…』と書かれているといわれている。 また、グラハム・ハンコックの『神々の指紋』によれば、原本にはギザのピラミッドはトートが造ったとも記載されていることからエジプト文明の源流がアトランティスにあることも推測ができるとしている。 ただし原本のエメラルド・タブレットは、原史料の公開もなく他に写本もないことから、その正確性を疑問視されている。 [*前へ][次へ#] [戻る] |