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裏地球史ミステリー
アトランティス

アトランティス(Ατλαντ??, Atlantis)は、古代ギリシアの哲学者プラトンが著書『ティマイオス』(Т?μαιο?, Timaios)及び『クリティアス』(Κριτ?α?, Kritias)の中で記述した⇒大陸と呼べるほどの大きさを持った島と、そこに繁栄した王国のことであります。

強大な軍事力を背景に世界の覇権を握ろうとしたものの、ゼウスの怒りに触れて海中に沈められたとされている。

1882年、アメリカの政治家イグネイシャス・ロヨーラ・ドネリー (1831-1901)が著書『アトランティス―大洪水前の世界』 (Atlantis, the Antediluvian World)を発表したことにより謎の大陸伝説として一大ブームとなり、更にオカルトと結びつくことで多くの派生研究を生みました。


『アトランティスの語源』
本来古代ギリシア語のアトランティスという単語は、ギリシア神話のティーターン族の神であるアトラス (Atlas) の女性形であり、
「アトラスの娘、アトラスの海、アトラスの島(古代ギリシア語の『海』(タラッサ )や『島』(ネーソス)は女性名詞などを意味する」

アトラス神、アトラスは『支える』を意味します。
ただ、その語源には諸説あります。

アトラス神への言及はホメロス(紀元前9-8世紀頃に活躍)のオデュッセイアが初出で、「大地と天空を引き離す高い柱を保つ」とうたわれている。

一方、ヘシオドス(紀元前700頃に活躍)の神統記・以降は、ティーターノマキアーにおいてティーターン族側に加担した罪で、地の果てで蒼穹を肩に背負う姿として叙述されるようになり
また、アトラスが立つ地の果ての向こうの大洋には島があり、ニュクス(夜)の娘達とされるヘスペリデスが、ゴルゴン族の傍らで黄金の林檎を守っているとされ 、後にアトラスの娘達として知られるプレイアデスやアトランティデスなどと同一視されるようになる。


プラトンの対話集に先立ちアトランティスは大西洋を意味する地名として使われている。
ヘロドトス (紀元前484頃-420頃)は『歴史』の中で大西洋を「アトランティスと呼ばれる柱の外の海」と記述した 。

以降大西洋は今日に至るまで「アトラスの」海、大洋(ラテン語: Atlanticum Mare; 英語: the Atlantic Ocean)と呼ばれるようになりました。


『アトランティスの都』

アクロポリスのあった中央の島は直径5スタディオン (約925m)で、その外側を幅1スタディオン (約185m)の環状海水路が取り囲み、その外側をそれぞれ幅2スタディオン (約370m) の内側の環状島と第2の環状海水路、それぞれ幅3スタディオン (約555m)の外側の環状島と第3の環状海水路が取り囲んでいた。


一番外側の海水路と外海は、幅3プレトロン (約92.5m)、深さ100プース (約30.8m)、長さ50スタディオン (約9.25km)の運河で結ばれており、どんな大きさの船も泊まれる3つの港が外側の環状海水路に面した外側の陸地に設けられた。


3つの環状水路には幅1プレトロン (約30.8 m) の橋が架けられ、それぞれの橋の下を出入り口とする、三段櫂船が一艘航行できるほどのトンネル状の水路によって互いに連結していた。


環状水路や運河はすべて石塀で取り囲まれ、各連絡橋の両側、即ちトンネル状の水路の出入り口には櫓と門が建てられた。

これらの石の塀は様々な石材で飾られ、中央の島、内側の環状島、外側の環状島の石塀は、それぞれオレイカルコス(オリハルコン)、錫、銅の板で飾られた。内外の環状水路には石を切り出した跡の岩石を天井とする二つのドックが作られ、三段櫂の軍船が満ちていた。

中央島のアクロポリスには王宮が置かれていた。王宮の中央には王家の始祖10人が生まれた場所とされる、
クレイトとポセイドーン両神を祀る神殿があり、黄金の柵で囲まれていた。


これとは別に縦1 スタディオン (約185m)、横3プレトロン (約92.5m) の大きさの異国風の神殿があり、ポセイドーンに捧げられていた。

ポセイドーンの神殿は金、銀、オレイカルコス、象牙で飾られ、中央には6頭の空飛ぶ馬に引かせた戦車にまたがったポセイドーンの黄金神像が安置され、

その周りにはイルカに跨った100体のネレイデス像(ギリシア神話の海の女神)や、奉納された神像が配置されていた。更に10の王家の歴代の王と王妃の黄金像、海外諸国などから奉納された巨大な神像が神殿の外側を囲んでいた。


神殿の横には10人の王の相互関係を定めたポセイドーンの戒律を刻んだオレイカルコスの柱が安置され、牡牛が放牧されていた。

5年または6年毎に10人の王はポセイドンの神殿に集まって会合を開き、オレイカルコスの柱の前で祭事を執り行った。

即ち10人の王達の手によって捕えられた生贄の牡牛の血で柱の文字を染め、生贄を火に投じ、クラテル (葡萄酒を薄めるための甕) に満たした血の混じった酒を黄金の盃を用いて火に注ぎながら誓願を行ったのち、
血酒を飲み、盃をポセイドーンに献じ、その後礼服に着替えて生贄の灰の横で夜を過ごしながら裁きを行い、翌朝判決事項を黄金の板に記し、礼服を奉納するというものである。


また、アクロポリスにはポセイドーンが涌かせた冷泉と温泉があり、その泉から出た水をもとに『ポセイドーンの果樹園』とよばれる庭園、屋外プールや屋内浴場が作られたほか、橋沿いに設けられた水道を通して内側と外側の環状島へ水が供給され、これらの内外の環状島にも神殿、庭園や運動場が作られた。


さらに外側の環状島には島をぐるりと一回りする幅1スタディオン(約185m)の戦車競技場が設けられ、その両側に護衛兵の住居が建てられた。


より身分の高い護衛兵の居住は内側の環状島におかれ、王の親衛隊は中央島の王宮周辺に住むことを許された。

内側の3つの島々に王族や神官、軍人などが暮らしていたのに対し、港が設けられた外側の陸地には一般市民の暮らす住宅地が密集していた。

更にこれらの市街地の外側を半径50 スタディオン(約9.25km)の環状城壁が取り囲み、島の海岸線と内接円をなしていた。

港と市街地は世界各地からやって来た船舶と商人で満ち溢れ、昼夜を問わず賑わっていた。


都に隣接する大平原と軍制

アトランティス島は生活に必要な諸物資のほとんどを産する豊かな島で、オレイカルコスなどの地下鉱物資源、象などの野生動物や家畜、家畜の餌や木材となる草木、 ハーブなどの香料植物、葡萄、穀物、野菜、果実など、様々な自然の恵みの恩恵を受けていた。


島の南側の中央には一辺が3000スタディオン(約555km)、中央において海側からの幅が2000スタディオン(約370km)の広大な長方形の大平原が広がり、その外側を海面から聳える高い山々が取り囲んでいた。

山地には原住民の村が沢山あり、樹木や放牧に適した草原が豊かにあった。この広大な平原と周辺の山地を支配したのはアトラス王の血統の王国で、平原を土木工事により長方形に整形した。

平原は深さ1プレトロン(約31m)、幅1スタディオン(約185m)の総長10000スタディオン(約1850km)の大運河に取り囲まれ、山地から流れる谷川がこの大運河に流れ込むが、この水は東西からポリスに集まり、そこから海へ注いだ。

大運河の中の平原は100スタディオン(約18.5km)の間隔で南北に100プース(約31m)の幅の運河が引かれていたが、更に碁盤目状に横断水路も掘られていた。

運河のおかげで年に二度の収穫を上げたほか、これらの運河を材木や季節の産物の輸送に使った。

平原は10スタディオン平方(約3.42km2)を単位とする6万の地区に分割され、
平原全体で1万台の戦車と戦車用の馬12万頭と騎手12万人、戦車の無い馬12万頭とそれに騎乗する兵士6万人と御者6万人、重装歩兵12万人、弓兵12万人、投石兵12万人、軽装歩兵18万人、投槍兵18万人、1200艘の軍船のための24万人の水夫が招集できるように定められた。


山岳部もまたそれぞれの地区に分割され、軍役を負った。アトラス王の血統以外の他の9つの王家の支配する王国ではこれとは異なる軍備体制が敷かれた。



アトランティスの堕落
アトランティスの支配者達は、原住民との交配を繰り返す内に神性が薄まり、堕落してしまった。それを目にしたゼウスは天罰を下そうと考えたといわれます。

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あきゅろす。
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