[携帯モード] [URL送信]

∞陰陽道探究∞
天文学的浪費の平安遷都
魑魅魍魎と人々がともに
生きた時代…
(怨霊を恐れて選ばれた
四神相応の地…平安京)

平安時代に限らず
古代人は、生きている
人間たちが住む人の世
人界はモノノケたち
が棲む魔界と境を接して
いるものと考えていました
つまり同心円に重なって
いると考えていたわけです
平安京に散在する魔界の
スポットは、現在でも
変わらずあります。

京都を歩けばいたる
ところにちりばめられ
ています。

『日本書紀』の斉明天皇
の章には

「狂(たぶ)れ心の溝工事
むだな人夫を三万あまり

垣造りのむだ七万あまり

宮材(みやき)は腐り
山頂は崩れた。」

と いう時世を
風刺した、はやり歌が
載ってます。

道教に狂った斉明女帝は
新しい宮殿の造営に
さいして香具山の西から
石上山までおよぶ

溝を掘らせて水を引かせた

道教では水が神仙の
霊薬とされてました、
そこから発想した
大工事でした。

当時の人々はこれを!!
「狂れ心(常軌を
いっした心)」
とよんだが …
水の霊験を信じきっていた
斉明女帝にとっては
国を救うための大まじめ
な事業だった。

「この国は山河襟帯
にして自然と城をなせり」
天然の要害を
あらわしてます。

桓武天皇が想定した
外敵は山を越え川を
渡ってくる人間の敵では
なくて虚空を駆け巡って

襲来する怨霊や魑魅魍魎
モノノケだった
四神に護られた地への
遷都をなしとげた
桓武天皇はそれでも
怨霊への恐れをおさえき
れずにいた


まだ何かをし忘れている
という不安にかられていた
そこで目をつけてたのが
都の東北に頭を突き出した
比叡山でした。

鬼門の方角にある
比叡山に壮大な寺を
建立すればモノノケの
出入り口は完全にふさが
れて早良親王の怨霊の
侵入を防ぐことが
できるに違いない。


そう考えた…桓武天皇は
すでに比叡山に
一乗止観院
(いちじようしかんいん)
を建立してた最澄に
(さいちょう)
さらなる大寺を建てて
都の鬼門をがっちり
ガードすることを命じま
した。


そうして建てられた寺が
有名な延暦寺です。


また……『平家物語…』
にも「比叡山も帝都の
鬼門にそばだちて
護国の霊地なり」と

記されていることから
桓武天皇の壮大な悪霊を
封じこめプロジェクトは
鎌倉の世まで強い
話題性を保っていました。


[*前頁へ]

9/9ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!