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∞陰陽道探究∞
時代と鬼
また、日本では
そもそも鬼とは死人の魂
を意味して現代でも…


「鬼籍に入る」など
死者の意味を持って
使われることもある。

鬼が生まれた(出没した)
平安時代は灯りも乏しく
文字どおり夜になれば
真の闇が訪れる。


その闇への恐怖、人々は
闇に潜む何かに恐れ
おののいていたはず


その闇から現れる
「人ならざるもの、鬼」

という存在は日本人に
とって穢れでありながら


時に信仰の対象とも
なりえたのです。

自分が全うに生きていれ
ば、きっと襲われること
はないであろう、しかし


何らかの悪業があった
場合、恐ろしい罰を
下されることも考えられる
神も鬼も人々を天から
闇から見ている


鬼は道徳観を培う意味で
必要な概念だったと
いえます。


このように民俗学的見地
から掘り下げていけば
鬼とは概念であるという
ことになってしまうが


しかし、実際には岐阜県
の念興寺には角の生えた
ように見える人骨が


鬼の首として供養されて
いたり、他にも鬼の

ミイラを祀っている寺は
全国にいくつも存在する。

残念ながら多くは、
人骨に動物の骨などを
合成し、それらしく
見せているのが実態です。

その中で大分県の
宇佐市の十宝山大乗院に
奉納されている鬼のミイラは

九州大学で60数年前に
学術調査が行われた結果、

「全長2メートル、牙が
あり、指が3本の女性の
人骨」であるということが
確認された。

作られたまがい物とは
違う、本物の謎のミイラ
なのだ。

奇病等で3本指に
なってしまった女性の
ミイラという解釈も
できますが、

身長2メートルで牙も
備えいるとなると、
鬼と呼ばれている資質は
確かにあります。

長い歴史のなかで、
このような異変体が
これひとつだけ
だったとは誰も


断言はできないからです。

まず人々の恐れに陰陽道
や土俗的背景、そして

道徳意識での意味づけが
され、その後、

異形のものを鬼と
呼んだというのが鬼の
解釈なのです。




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