∞陰陽道探究∞ 魔都・平安京の秘密(3) その根拠は平安京の城門 が平安京の人々によって 神としてあがめられていた 事実にあり平安中期の 史書では天神地祇 (てんじんちぎ)を祭る 大嘗会(だいしょうえ) 天災、疫病を祓う仁王会 など重要な祭事が しばしば羅城門の 門前でおこなわれたと されています。 また大祓(おおはらえ) の儀礼も、つねに朱雀門 の門前でおこなわれていた 大祓とは、古来、六月と 十二月の末におこなわれ てきた年中行事で、 万民の罪と穢れ/けがれ を祓う一大神事で この祭礼には主催者の 天皇をはじめ皇族、 百官のすべてが 朱雀門の前に集まった。 都のリーダーたちが 参集し、門に向かって 国家安泰の祈りを捧げる 図は、まさに門を守護神 としてあがめたてまつる 儀式を思わせます。 そして、この一大神事 の日時は、陰陽寮の 陰陽師が、陰陽五行説 にもとづく吉凶の判断に よって決定した。 安部晴明をはじめと する陰陽寮の官僚たちは 都の城門がもつ霊威を 通して天皇がつかさどる 護国の神事を強力に バックアップしていた のです。 [*前頁へ][次頁へ#] [戻る] |