神の名鑑 四天王 『四天王―仏教の守護神』 仏教やその信者を守る神として知られてる四天王は、よく寺院の本堂内陣にある須弥壇の四方に配置されています。 これはもともとインドの宇宙観において、世界の中心にあるといわれてる須弥山の守護神で帝釈天の家来であります。 ◆東方の持国天(じこくてん)は神王の姿で、国と人を守り悪に走らないように常に監視しているといわれます。 右手に刀か鋒(ほこ)を持ち、まれに琵琶(ビワ)を持つこともあります 足もとには邪鬼を踏みつけている。 ◆南方の増長天(ぞうじょうてん)は甲冑(かっちゅう)を身につけていて、右手に戟(げき)か剣を持ち左手のこぶしを腰にあてて足もとに邪鬼を踏みつけている。 ◆西方の広目天(こうもくてん)は神王の姿で、赤い身体に甲冑をつけ、手に鋒を持つかまたは両手に筆と巻き紙を携えて、足もとには邪鬼を踏みつけています。 もともとはヒンズー教のシヴァ神の化身で、顔に三眼があり醜目とか悪目といわれている。 ◆北方の多聞天(たもんてん)は同じく神王の姿で邪鬼を足下に踏みつけて、右手に宝塔を持ち、左手には宝棒を持っている。 インド神話のヴィシュヌ神の化身といわれ、仏教では人びとに財宝と戦勝をもたらす神将として親しまれています。 この多聞天は福徳を授ける神として単独であるいは七福神の一つとして毘沙門天とも呼ばれています。 ◆四天王の出自 ・四天王経 ・原名、チャタスラー マハー・ラージカ。 ・続柄、帝釈天の家来。 ・特質、仏教や信者護持。 [*前へ][次へ#] [戻る] |