神の名鑑 帝釈天 帝釈天はバラモン教・およびヒンドゥー教の武神インドラと同一の神。 帝釈天の名前はインドラの名前の[サックロ・デヴァーナーム・インドラ]のうち [サックロ]を釈と訳したものに、[デヴァーナーム]を天と意訳して後部に付け足しインドラを帝と意訳して冠したもの。 本来のインドラは阿修羅とも戦闘したという武勇の神であった、仏教に取り入られ釈迦を助け、またその説法を聴聞したことで梵天と並んで仏教の二大護法神となった。 帝釈天はその像を見ればわかるが、外柔内剛の性格の持ち主で、表情は柔和そのものだが、いったん悪に立ち向かうや鬼をもひしぐ荒武者ぶりを発揮します。 宇宙の最上界、須弥山の頂上にある善見城の殊勝院に住む天部の仏でも、ココには七万七百の部屋があるといわれ、その部屋ごとに七人の天女がいて、みな帝釈天の正妃というのだから 全部で四十九万四千九百人の妻をもっていることになります。 ■帝釈天の出自 帝釈所問大日経。 ■縁日:庚申の日 ■特質:仏法守護 ■出身:リグヴェーダ ■続柄:四天王の主、三十三天の主、庚申待(庚申の日に仏家では帝釈天、青面金剛を祀って徹夜する行事で、この夜眠ると体内にいる三尸の虫が抜け出し天帝に罪過を告げ早死にさせるという道教の説によります) 日本では陰陽師によって広まりました。 帝釈天は釈提恒因とも称する。 ※インドラはゾロアスター教では魔王とされます。 ■ちなみにインドラ神は 薬師如来の眷属の十二神将の一人でもあります。 [*前へ][次へ#] [戻る] |