神の名鑑 孔雀明王 孔雀明王は仏教の信仰対象で密教特有の尊格です 梵語名:マハーマーユーリーは「偉大な孔雀」の意 摩訶摩瑜利(まかまゆり) 孔雀仏母、孔雀王母菩薩 金色孔雀王とも呼ばれる。 憤怒の相が特徴である明王のなかで唯一慈悲を表した菩薩形をもつ孔雀の上に乗り一面四臂の姿で表されることが多く四本の手には それぞれ倶縁果、吉祥果 (鬼子母神がもつ果物で魔障を除く)、蓮華、孔雀の尾を持つ。 孔雀は害虫やコブラ(毒蛇)などを食べることから 孔雀明王は「人々の災厄や苦痛を取り除く功徳」があるとされ信仰の対象になりました。 後年になると孔雀明王は毒を持つ生物を喰らうことから⇒人間の煩悩の象徴である三毒「むさぼり、怒り、痴行」を喰らって仏道に成就せしめる功徳がある仏という解釈が一般的となり また魔を喰らうことから大護摩に際して除魔法に孔雀明王の真言を唱える宗派も多い。 また雨を予知する能力があるとされ祈雨法にも用いられた。 特に五大明王はそれぞれ降魔の働きがあり降三世は天魔を降し、軍荼利は蛇魔を降し大威徳は人魔を降し 金剛夜叉は鬼魔を降し不動は四魔(天、死、煩、陰)を降す。 □特質:福徳増益、雨乞い かっては明王ではなかったが、教典を中国語に訳したときに明王扱いにしてしまったので、珍しく優しい菩薩の姿になってます。 元来はインドの女神のマハーマーユーリでパーンチャ・ラクシャー(五守護女神)の1柱。 □孔雀明王の出自 仏説大孔雀王画像壇場儀軌(ぶつせつだいくじゃくおうがぞうだんじょうぎき) [*前へ][次へ#] [戻る] |