神の名鑑 薬師如来 薬師如来は別名が「瑠璃光如来」とも「大医王如来」とも呼ばれ、七宝から成る浄瑠璃浄土に住む仏さまです。 伝統芸能の浄瑠璃の名も ここからきています。 サンスクリット語ではバイシャジャグルで瑠璃光を以て衆生の病苦を救うとされる医薬の仏様です。 ※東方の七宝からなる浄瑠璃浄土にお住まいの教主 除病延寿に功力を発揮します。 この仏の光背には七つの 化仏(小さな仏)が配され、日光菩薩、月光菩薩の両菩薩や十二神将を従えています。 日光とは(真理がいつも あらわになっていること) 月光とは(それが人々に隠される場合のあることを意味します) この仏の真言は(オンコロコロシャンダリマトゥギーソワカー)一説には (マータンギ族のシャンダリーの娘の呪術によって禍いを除きたまえ)という意味にもなるとか。 つまり薬師如来の真言は 「オン コロコロ、シャンダリーマトゥギ ソワカー」ですが…この真言は原始的なインドないしアジアの風習を感じさせる意味合いを持ちます。 訳すと「おお.取り払え チャンダーリーマータンギーよ、スヴァーハー」 となりますが「取り払え」⇒疫病を取り除くこと。 「チャンダーリーマータンギー」⇒?ダキニー(荼吉尼天)の一種で疫病の女神のこと?チャンダーラ族の女? 「マータンギ」⇒? 象族の女王、という意味? マータンガ族の女のこと? 「スヴァーハー」⇒形式的に末尾に加える真言。聖句、火の神アグニの妻、密教などで火を扱うための祈願本来の意味は失われています。 古代インドでは疫病を運ぶチャンダーリマータンギー女神にこの呪文を唱えることで疫病から逃れることができたと言います。 病をもたらす荒神に呪文を唱えて逃れるという点は 日本にも似た性質があります。 薬師如来の配下は十二神将と呼ばれる十二の夜叉将軍ですが、真言で薬師如来の源流の一部が垣間見れるかもしれません! □薬師如来の出自 薬師瑠璃光如来 本願功徳経:その他 □原名:バーイシャジャグル □愛称:お薬師さん 特質:除病延寿、眼病平癒 [*前へ][次へ#] [戻る] |