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My Rabbit
□シち


「…んで、何で、俺様が殺されなけれb「ドーデモイイノ、ソナンコト。」

 マリアが興味なさそうに、男の言葉を遮る。

「ソレトモ、何カ問題デモアルノ?」

 心底不思議そうに言うマリアに男は愕然とした。その言葉はどんなに許しをこいても、どんなに善人面で説得しても、根本的なところから彼女はおかしかった。

 冴える頭ももう朦朧としてきた。男は崩れ伏せる。最期の知ったのはこの世の狂気と化した悪魔の目と、その悪魔の狂笑は甘美な程に美しい、と言うことだけだった。














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「綺麗ネ、怨。コンナ赤、人間ヲ殺サナイト見レナイ赤ダワ。」

 マリアは血を見てウットリとする。そして、胸の前で手を合わせ組むと、目を閉じた。

「安らかなる寝りと、更なる地獄を貴方に。」

「そんな奴に祈る必要があるのか?」

 彼女が外した包帯を拾い、怨は埃を掃う。それを受け取りながら、マリアはキョトンとしていた。

「当然。人間トイウ生物が1つ死ンデシマッタノ。悲シイコトヨ。私、人間大好キダモノ。」

 矛盾していようと、それがマリアだった。人間の血が好き。人間が好き。

人間を殺すのが好き。




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