My Rabbit
□さン
「せんぱーい、死体と御老体には親切にー!!って、あ、ごめんごめん。え?この話し方?きもい?そんなこと言うなって。」
電話中でもかまわない。奴を殴ろうと近づいたとき、後輩が男を見て、笑った。どこか嘲るかのように、けれど、怒鳴り返すことなんて許さないように。それは背筋が凍るような笑みだった。
そこで、男は気付いた。俺には書類なんて渡ってない、と。男に渡されたのは、一枚の写真だけ。こいつを殺して来いと言われただけ。仕事の内容を誰であろうと、トップの人間だろうと、関わりを持つもの以外に話すのは御法度。故に誰にも話していない。
おかしい、と思った。
何故、と分からなかった。
怖い、と心のどこかが震えた。
男はそれこそ、電話中の男に掴みかかった…
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