私依存症 玖 「つまりは、普段は存在する知らない女中1人に対してでも、こちら側に否を攻めることが出来るなら何でもいい、と。 このまま返せば死人になっても戻らない。その為に己らがこちらへの片道だけしかサポートしなかったのに。」 「更には雑魚共がここぞとそろって、俺らに言いがかり付けてくるな。出自がどうのこうの、とか。」 下手な憎まれは慣れごとだ。と言わんばかりに肩をあげ、ため息を付く湖夜壬と、苦笑する架廼来。 「ですよね?ツミ様。」 「ほら、やっぱりツーちゃん優しい。」 「クスクス。ほらほら、ツミ。どうもお前に勝ち目は無いっぽいよ?」 「・・・無駄に怨霊に来られたくないだけだ。」 「も」だろ?とシンに言われれば、ツミは黙るしかなかった。 「フフフ・・・、ツーちゃん。ありがとう。」 「・・・どういたしまして。」 始まりだけは穏やかで . [Back][Next] [戻る] |