[通常モード] [URL送信]

私依存症




「シーちゃん?」



「俺らの為、だ。」

戻ってきたらしい湖夜壬の声が背後から聞こえた。

「どういうことなの?」

架廼来は湖夜壬を見上げ、シンからは未だ止まない笑い声が、ツミからは気付かなければいいものよ。と不機嫌な声が聞こえた。



「…ツミ様、先程の彼女は他の女中に預けました。念の為、口止めはしましたが、効力の程はなんとも・・・。」

「いいよ。ありがと。」

お礼を述べたのはツミではなくシンだった。ツミはというと、不貞腐れているらしく、シンに抱きついている。

「湖夜壬?」

「あぁ、俺らが遅れたからだろ。」

そういうことか、と架廼来も気付いた。





.

[Back][Next]

8/12ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!