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Angel Beats!
第2話[Judgment]I

ゆりは物音を発てないように扉の側まで移動し、天使の侵入に備えた。
咲はと言うとソファーの物陰に隠れていた。


「あなた達が何をしようと構わないけど……」


扉の外から天使の物静かな声が聞こえて来た。
先程の事もあり、咲の全身からは汗が流れ出していた。


(へへっ、この歳になってまだ怖いもんがあるとはな。この世の中、親父と瑞穂ぐらいと思ってたが……)


この時、咲は無意識に生前の記憶を思い出していた。ただ、本人は気づいてはいなかった。
とても大切な記憶を思い出しかけていたことを……
それに気づくのはまだ先のこと。


(良いわね、私が先行して攻撃を仕掛けるからあんたは後から追撃しなさい。チャンスは一度っきり)


(あぁ……だがどうやって戦うんだ?)


咲が言うのは最もだ。
人間離れしている天使相手に肉弾戦を強いいるのは勝ち目のない戦いをするようなものだった。
するとゆりが床に何かを滑らせて投げてきた。


(拳銃?)


(オートマチックだから引金を引けば撃てるわ。天使の足を狙えば暫く動けなくなるからその隙に逃げるわよ)


(わかった)


咲は拳銃を手に取った。
金属の冷たさが感じられ、ずっしりとした重さがあった。


(行くわよ)

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あきゅろす。
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