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Angel Beats!
第2話[Judgment]H

【学園・校長室】






扉を開けて中に入ると至って何処にでもある普通の校長室だった。
特にこれといって特別そうな雰囲気ではなく、部屋の中も暗かったがいくつかの窓から月明かりが差し込んでいて足元ぐらいは見えていた。


「で、何処が安全なんだ?」


咲がそう言うとゆりは多分、この学校の校長が座るであろう椅子に平然と腰をかけた。


「校長室だからよ。単純な理由じゃない?天使も生徒なんだからさすがに校長室には押し入らないわ」


「はぁ!?」


あまりにも根拠がなさすぎる理由に咲は今日、何回目になるであろうか声を上げた。
さすがのゆりも聞きあきたのかツッコミを入れることはなくなっていた。


「うるさいわね……、静かにしなさいよ。気づかれちゃうでしょ?」


咲はゆりに言われて咄嗟に口を塞いだ。


(そうだ。俺達、あの少女に追われていたのに何やってんだ。何とか逃げ切ったつもりなんだが……)


その時、部屋の外から足音が聞こえてきた。
校長室にあった時計を見ると時刻は午前3時を迎えようとしていた。
こんな時間に警備員も見回りするはずもないだろうし、あの少女の足音で間違いないだろう。


「静かにしていて!!物音を起てないで!!」


そして少女の足音が確かに校長室の前で止まった。
この先は行き止まりなので目的が校長室であることは明確だった。

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あきゅろす。
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