黒白ﾉ風
414 成形
徐々に形が形成され…
刀はまるで再不斬の持っていた首斬り包丁のような形になった。
「・・・」
「…わぁお」
「・・・びっくりした・・・ボクの想像した通りだ…」
「これ、再不ちゃんの首斬り包丁じゃん」
「…あぁ、今は使い手が変わってるらしいけどね。白って奴だっけ？」
「うん」
「ん。まぁ、大切に使ってあげてね」
「もちろんさ！…サチ、ありがとう」
「・・・」
やはり水月にしてよかった。
生粋の刀好きだし、大切に使ってくれそうだ。
そのうち忍刀七人衆の刀全てに変形させて使いこなせるようになるかもしれないしね。
水月のお兄さんみたいに。
「さて、いこうか。サチ」
水月は目に見て判るように上機嫌だ。
変形させた刀をかついだまま敵の懐に突っ込んで行った。
「・・・」
私は口角を上げてから火爆術の球体を作った。
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