黒白ノ風
406 行動
突然収穫してきたワカメやポーチから取り出したトマトジュースにヨーグルト。
何故かサスケはその時の行動から私の心情を読み取っていたらしい。
「…まぁ、一番おかしかった行動は里抜けだな・・・よほどのことがあったんだな」
一つ間を置いてからサスケが言った言葉に何も返せなくなった。
「・・・」
「サチはどれだけ膨大な力を手に入れても、大蛇丸や俺、暁の奴らと関わってもお前は里抜けなんてする気配はなかった」
「・・・」
「人を裏切るような行為も一切なかったお前が里抜けを・・・」
「・・・」
「・・・お前は…」
そう呟くとサスケは顔を伏せる。
「・・・?」
今まで饒舌に話していたのにどうしたのだろうという考えとともにサスケの次の発言を待った。
「・・・お、俺の…信頼できる唯一の人だからな…」
「…!」
「落ち込んでる時にそうやって隠して、楽しいように振る舞ったりすんな・・・」
私は口をあんぐりと開けたまま普段のサスケから飛び出す言葉とは掛け離れたものに耳を傾けた。
「まぁ、なんだ…そういう性格も行動も含めて、ダチとして、お前のこと好きなんだがな」
「・・・」
サスケは…
私が今までの中で一番落ち込んでいることを分かっている。
そんな人がいるということを考えるだけで嬉しくなった。
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