黒白ノ風
520 再来
「はぁ、うまかったv」
私はお腹をさすりながら呟いた。
「よくあれだけ食べれたな」
「イタ兄こそ」
私達は2人合わせて白玉黒蜜クリームパフェを8つに、みたらしだんごを26本、おしるこを2つ食べた。
双方とも負けず劣らずすごい食べっぷりだったであろう。
あれだけ目立つことを拒んでいたにも関わらず、甘処みたらしの店員さん達の中でも噂になるほどだった。
「サチちゃん再来の如くだわ…」
かつての私を知る店員さんもこのようなことを言っていたのを耳にした。
「やはり腹が重いな・・・少し座ろうか」
イタチはそう促すとそこら辺にあった手軽なベンチに腰掛けた。
それにならって私は隣に腰掛けた。
一息つきながら風景に目をやる。
前を通り過ぎてゆく人々。
活気のある商店街のざわつき。
やはり木の葉の里は変わっていない。
「平和だな…」
ふとイタチが呟いた。
「…うん」
この光景は昔のイタチの行動があったからこそあるものだと思った。
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