黒白ノ風
490 説明
「なんだと…!?」
紛う事ない、白から聞いた現実の数字。
「1ヶ月が今のイタ兄の寿命。そして1日がイタ兄最大の術・スサノオを使った場合の寿命。」
「・・・」
「言い方は悪いけどさ、あと1ヶ月しかないのにイタ兄がサスケの目を奪ったとして何ができると思う?」
「・・・」
「イタ兄は最初からサスケに殺され、サスケの万華鏡写輪眼を開眼させるためだけにここにいるんだよ」
「なぜ…?」
「サスケを強くして、この過酷な忍界で生きていけるように…」
「・・・」
「昔、イタ兄が里抜けする時、うちは一族の人を片っ端から殺した。・・・だけどそれは任務だった。」
「・・・は?」
「その時のうちは一族はクーデターを企んでいて、イタ兄はうちはが木の葉に送り込んだスパイだった。・・・だけどそれは逆だった。イタ兄こそが木の葉からうちはに送られたのスパイだった。」
「木の葉の里全体の人の命とうちは一族の命・・・どっちのほうが多いと思う??」
「木の葉に決まっているだろう」
「そう、それに木の葉の里が荒れればそれに上じて他国が戦争を仕掛けてきてまた多くの人が死ぬ。だからイタ兄はうちは一族抹殺の任務をまっとうした。全ては平和のために」
…ここまで言えばきっとサスケは復讐を止めてくれるのであろう。
私はこの時勝手に達成感を感じていた。
「終わりか…?・・・」
「だからなんだというんだ…?」
「・・・」
「もっとマシな嘘をついてくれよ」
…焦って言葉を省略しすぎたか…?
それとも言う順番を間違えた…?
「…言いたいことはもっとたくさん…」
「黙っていてくれ。」
「・・・だけど…」
「オレはコイツが憎くて憎くてたまらない…!お前の私情でオレの復讐を邪魔するな!!」
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