黒白ノ風 489 数字 「…!」 「・・・!!!」 サスケは不意をつかれたようにこちらに振り返った。 イタチはそれ以上に大きなリアクションをしていたが。 「待っていろと言ったはずだが…」 サスケは双方の写輪眼で私を睨む。 同時に殺気もびしびしと飛んできた。 「いてもたってもいられなくて…ね。」 「なぜここにいる…?」 「サスケの加勢なんかじゃないよ。イタ兄に味方するわけでもないし」 「なら何の…」 「1ヶ月。あることをすれば1日。」 「・・・は?…何の数字だ?」 「それは…」 「ふざけるな!!!!」 ここで大声を上げたのはイタチだ。 「はぁ、はぁ、・・・」 めいいっぱい叫んだのだろう。 イタチは息を切らしながら物凄い形相で私を睨み上げた。 「…っ、この前、このままでいいと、、言っただろう…!」 肩を上下させ、サスケと同じ写輪眼で私を睨む。 とても辛そうだ。 真実を伝えるとはいえ、イタチに大声を出させてしまったことを悔んだ。 「イタ兄はいいかもしれないけどさ、私が後悔するからね…サスケもね」 「…くっ」 私は改まり、言葉を続けた。 「…この数字は・・・イタ兄の“寿命”だよ…。」 [←][→] [戻る] |