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黒白ノ風
421 仲割
正解の道を水月と小話をしながら歩く。

 「でさ…」
 「・・・!」
話の途中、いきなり水月はパッと顔を上げた。
 「どうしたの?」

 「・・・このチャクラは…!」
私が質問したにもかかわらず水月はいきなりニッと口角を上げ、駆け出した。

 「・・・」
誰だろ…?
あ、重吾か。
久々に会うからきっと戦いたくなったんだろうな。

重吾については特に私が行ってどうこうなるわけではない。
そんなことを思いながら私はのんびりと目的地を目指した。



 「ハァーーッ!」
 「オラァーッ!!」
曲がり角を曲がったところでやっと水月と重吾が見えた。
水月は刀を振り上げ、重吾は呪印によってもたらされた能力を駆使し、水月に応戦している。



その時。サスケが動いた。
瞬時に争う二人に手頃な蛇を巻き付け、動きを止めた。
 「お前ら…オレに殺されたいのか?」
そして、そう呟きながら最大限の殺気を放った。


 「・・・」
 「・・・」
どうやら重吾と水月の勢いは止まったようだ。


 「・・・うはっv」
とりあえず私は謎の言葉を発してみる。



サスケが蛇を引っ込めたと同時に重吾に出ていた呪印が引いていくのが見て取れた。
 「ああ…」
そして重吾は落ち着きがないようにキョロキョロ辺りを見回し始めた。

 「あああああっ!!」
次の瞬間、足に付いている鉄球にも構わずに重吾は駆け出した。
行く先は牢屋の中。

バタン
完全にドアを閉め、立て篭もってしまった。

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