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黒白ノ風
420 爆破
 「・・・というかお前!さっき囚人を片っ端から爆破してた女じゃねぇか!!」

そして地面に伏したままべらべらとしゃべり始めた。
内容はきっと火爆術のことを言っているのだろう。

 「えへっv」
とりあえずえへと言う。


 「…でもねサチ、コイツ本当にムカつくんだよ」
 「んでも、殺すのはよくないよ」
 「・・・刀は使わないからさ、いいじゃん一人くらい」
 「だーめ」
 「じゃあサチの見えないとこでするから…」
 「いや見えなくてもだめだって」
 「・・・え〜…じゃあ半殺しは?」

 「クク…往生際が悪いな・・・その爆破女の言う通りにしとけよ」
調子に乗った囚人さんは会話に入ってきた。

 「・・・」
爆破女…?

爆破・・・



 「…いいよ、半殺しにして」
 「・・・え?」
 「なんか今、細かいとこでムカついたんだv・・・死なない程度によろしくね。その後に私が火爆術であぶるから。何か爆破してほしいらしいからさv」

 「・・・」
先程まで意気揚々としていた水月はたじろいだ。
これから囚人さんに起きることを想像したのか囚人さんを哀れな目で見た。

 「あ、サチ・・・やっぱいいよ…ハハ」
サチならホントにやりかねないな…
というか沸点が分からない。
NGワードとかあるのかな・・・



 「んじゃサッスンのとこ行こっか」
笑顔でそう言うと
 「・・・ハハ、そうだね」
水月は苦笑いしながら歩き始めた。

囚人さんに背を向け、私もサスケと香燐のもとへと向かった。

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あきゅろす。
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