[携帯モード] [URL送信]

黒白ノ風
407 言葉
・・・私という人物の理解という点でいけばナルトやサクラもそうだ…

しばし戦闘があった後に、里抜けする私の背中を押したナルト。
あの戦闘のさなか、ナルトは私の何を見たのだろうか…

もしかしたら私の里抜けによって里が窮地に立たされるかもしれないというのに。
…里より私の自由と安心を優先した。


サクラは、あの場に及んでもサチは優しかったと言った。
里抜けと同時に酷い言葉をなげた、憎むべき対象になった私に優しかったと言ったのだ。
きっとサクラは昔の私に戻ってほしいという考えからその言葉を言ったのだろう。



・・・私はなんて恵まれているのだろうか。
カカシ率いる第7班。
今は少しばらばらになってしまった。
けれど、7班のサスケやナルトやサクラやカカシがいて、私がいる。

里抜けは自分がしでかしたこと。
自分でどうにかしないといけない。

その行動を起こすきっかけとなった柏一族の問題も私自身で探究したい。
あの日記の内容だけではやはりというべきか、納得のいかない部分もある。
もっとも、柏が滅んだ理由はもっと別のことかもしれないから。


 「ありがとう」
全てが片付いたら、片付かなくても、そうやって言葉にして伝えたい。
 「フン…ウスラトンカチが」
どんな言葉が帰ってきたとしても伝えたい。
たとえどうなったとしてもこれからも突き進んでいきたい。
これからの答えが見えたような気がした。


 「…ふふv」
サスケの励ましはしかと受け取った。
 「なんだよ、気持ち悪いな…」
 「サッスンが私のこと好きvってさvV」
 「・・・な、あれは言葉のあやだ。誰がお前のことそういう風に思うかよウスラトンカチ」
 「…え〜?そういう風ってどういう風なの〜??v」

 「・・・もういい!さっさと行くぞ!!」

 「はーい!」
怒り気味にきびすを返したサスケの後を追う。
その口角は上がっていたのは気のせいではない。

[←][→]

14/34ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!