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黒白ノ風
303 長文
 「柏…柏かぁ・・・聞いたことないや」
 「・・・俺もよく分からねぇ…が、真白に聞けば何か分かるんじゃねぇか?」
 「・・・あー、そだね」
だいぶこの世界で生活してるもんね。
口寄せしてみるか。
 「・・・」
…っと待てよ。
さっき、マンダとの戦闘中に口寄せしても真白たん出て来なかったよな。

・・・だとしたら…
 「よし、瞬身するよ?」
 「あぁ…別に構わないが一人で行け」
 「え〜…さみしいから一緒に行こうよ」
 「休ませてくれ」
 「・・・そか…」
 「フン…」

 「サッスンはそうやってまだ見ぬ一族とかそういうごちゃごちゃしたことに首をつっこもうとしているいたいけな少女を見放すんだ…そうかそうか。全くもって幻滅したよ。うちは一族って冷たいんだね。火を操る一族とかさ…もっと情熱的で心の暖かい人の一族だと思ってたわ〜。サッスンって冷たいね。白から貰ったブレスレットのせいで冷たく感じるのかな?今うちの心の中は大荒れで台風22号が直撃中だよ。どっかのだれかさんのせいでさ。あ〜、私はこのままパトラーシュとメロのように天使に運ばれる運命にあるんだ…私はサッスンのこと、忘れないよ。悪名高いサッスンのことを…」

 「一言でいえば俺がサチについていけばいいのか?」
 「ん、そだよ。まじ色々と不安だからさ」
 「・・・しょうがねぇな…」
 「やった!!」

 「…で、どこに行くんだ?」
 「おばばの家だよ」

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