これで良いと言えば良いと納得するのか
「サッサと戻さねーとな」
体を戻さないといけないのはさておき。デイダラの元から戻ってこない名前を、戻さないといけない。
体を戻すためにも。
「心配してねーとは言ったが心配にもなるだろ」
サソリの体をした名前ではなく、サソリの体をしたサソリ自身にデイダラは恋してしまっているのだから。
名前が心配かどうかはさておき、心配にもなる。
デイダラがサソリに惚れているのはさておき、万が一にもサソリの体をした名前がデイダラに惚れたらと考えると戻すものも戻らなくなる。
戻さないままでも良いじゃないかと言いそうなのだから、心配にだってなる。
自分の心配、だ。
「サッソリさーん!」
「………!」
「ただいま戻りました!あ、大丈夫です核も体も心も無事ですよサソリさん」
自分の心配だと思ったのに、どうやらそれだけではないらしい
「ああそうか。良かったな」
「また良かったなって言いましたねサソリさん!またデイダラに守られて良かったなって意味ですか」
「いや、無事で良かったな」
名前の心配もしていたようです。
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