交錯する極彩色 十五話 (NOside) ―――約二十五年前。 「…ダメだ…ロボットなんかじゃダメなんだ…」 「…生命を産み出さなくては…しかし遺伝子によって劣化してしまう…」 「…クローンか?ダメだ…それでは意味がない」 「…………?」 「…要するに、遺伝子が勝てば…獣人になる」 「…ならば魔物でも…問題ない」 「っそうか…問題ない…問題ないんだ…」 「なら…どいつを器にする…」 「ヒトガタ…ケモノガタ…一般的にはケモノガタの方が力が強い…」 「ヴァリルウルフか…?違う…そうだ、狐にしよう…遺伝子の相性もいいはずだ」 「……どこだ…どのページだったか…」 「………………」 「………………」 「…………」 「…見つけた…」 「……」 「…キュウビ」 【*前へ】 [戻る] |