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風紀委員長さん!
2(side蓮一)
突然の度を過ぎている出来事に頭がついていくはずもなく、ろくに抵抗が出来なかったのでそのまま放心しているとヌルリとクズの舌が口内へ入ってくるのがわかった。

そして我に返る。私としたことがこんな輩の口付けに応じてしまう等人生最大の汚点だ。

不愉快極まりないので突き飛ばそうとクズの胸板を押してみるもその腕は取られ、壁に両手とも縫い付けられてしまった。

体格でまさかとは思ったがこれ程実力差があるとはさすがに不甲斐ない。

しかし手が駄目なら足だと思考を切り替え、クズを転ばそうと企てる、が。

急に舌を絡めるものだから驚いてしまい足が動かなくなった。
それをいいことに口付けはエスカレートし、私の舌を吸ったり上顎を舐めたりと刺激を与えてくる。

「ん、はッ...んんッ」

ックソ、此奴何故こんなに巧みな舌遣いを。
この高校に入ってから合意の上での口付けしかしていなかったことに加えて刺激を与えてやっていたのはいつも私だったから与えられる側には慣れていない。

故に堪らない。
この刺激が。快感が。

その為私はすぐに腰砕けになり抵抗する気力も失せてしまい、その場に座り込みそうになったが、クズが私の腰に腕を回し支えた。
もし、この腕を離されたら重力によって従順に崩れ落ちてしまうだろう。

こんなクズにやられ続けている。
私のプライドはズタズタもいいところだが...
身体は素直に快感を求めていてなんとも情けない気になる。

そして私が大人しくなったことに気付いたのか口付けはクチュクチュと卑猥な音を立て、どんどん深くなる。
唾液を流し込まれ、顎を伝って溢れる。
唾液が大量の為に少しずつ飲み込む。

するとまた突然なことにクズが膝で私の自身を刺激してきた。

「ん、ッ!?は、ぁん!」

自分でも聞いたことのない高い声が発せられて気持ちが悪い。それでも膝はグリグリと刺激を与え続け、私の自身は硬度を増してくる。

クズはクチュ、と唇を一旦離す。
私とクズとの間に出来た銀の糸が恨めしい。

「は、勃ったのかよ?意外とMなんだな」

大変的外れな言葉を口にしたなこの脳内花畑が。

「ち、ッ。刺激された、ら...誰でも、ン、勃起するであろうが...っあ」

喘ぎ声混じりで抗議したので説得力に欠けるな。クズの発言もあながち間違いなのではないのかましれないと少しだけ思った。
おまけに睨むことも忘れない。

「...その顔、たまんねぇ......つーか、お前の口から勃起って。」

私は今どんな顔をしているのだろうか。
それに勃起はちゃんとした用語のはずだ。
他になんと言えと?

「俺も勃ってんだよ。なぁ、ヤらして」

恍惚とした表情で見つめられ、私の腹に擦り付けられるズボンの上からでもわかる程勃起したクズの肉棒に背筋がゾクリとした。

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あきゅろす。
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