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秋桜の小説
練習試合

黒子side

今日は黄瀬くんとの練習試合です。

「今日はやけに気合いはいってんな。」

「はい。それより火神くんも
昨日眠れなかったじゃないですか。」

「なんで分かんだよ。」

「目が赤いです。」

「今日の事考えてたらウズウズして寝れなかったんだよ」

「小学生ですか。」

「うっせー」

そんな話をしていたら

「黒子っちー!!こっちっすよー!」

とびっきりの笑顔で黄瀬くんが
駆け寄って来ました。
懐かしいです…

「今日はよろしくな黄っ…
「黒子っちに振られて毎晩枕を濡らしてたんすからね!
さっ!こっちっすよ!」って黒子しか眼中にねぇーな!」

黄瀬くんが言うと冗談に聞こえないんですよね。

今日の試合は必ず勝ちます。
勝って、黄瀬くんの目を覚まさせます。

体育に着き、
アップが終わったところで
いよいよ練習試合です。

「これから 誠凛 対 海常 の試合を始めます。」

「「お願いします!!」」

ビィーー

試合が始まって
白熱の攻防を繰り返しました。

結果は火神くんのブザービートで勝利しました。

「負けた…初めて 負けたっす うぅっ…」

黄瀬くんは泣いてました。
泣いてるところ初めて見ました。

今はそっとしておきましょう。
そして、僕の想いが伝わっていればいいです。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
黄瀬side

初めて負けた。

相手は俺の好きな人。

火神くんとの見事なチームプレイで
奇跡の世代が捨てたプレイで負けた。

目からはいつの間にか涙が頬を伝っていた。

それに試合中に事故だったが
黒子っちを殴ってしまった。
それほど俺は動揺していた。

だからって、黒子っちを傷つけたことは
許せない。

謝りにいかなきゃ。

「黄瀬。」

「緑間っち…見に来てたんすか。
それとも黒子っちに会いたかっただけっすか?」

「なんでそこで黒子が出てくるのだよ!」

「だって赤司っち言ってたっすよ。
皆黒子っちのこと好きだって。」

「そんな訳あるわけないわけないのだよ///!」

「どっちなんすか!?
まあ 誰でも譲る気はないっすから!」

「でも試合のリベンジは叶わないのだよ。
その前に俺が黒子を倒すのだよ。」

「黒子っちは手強いっすよ。」

「まぁ 今日は見に来ただけなのだよ。高尾!帰るぞ」

「ちょっ!真ちゃん!このやろ!」

緑間っち何だかんだで優しいからなぁ…

「黄瀬!ミーティング始まるぞ!」

「笠松先輩。」

「なんだ?落ち込んでんのかよ。」

「負けたし、黒子っちに怪我をさせたっす。」

「負けたのはお前だけのせいじゃないし、
黒子だってわざとお前が怪我させたとか思ってないだろ」

「そうっすけど、もっと俺が冷静に動けてれば…」

「馬鹿かお前は。バスケ舐めてんじゃねーよ。
バスケは独りでやるもんじゃない仲間でやるもんだ。
もっと先輩やチームメイトを頼れ!」

「笠松先輩…」

俺は思い出した。
中学2年生の時の楽しそうな部活の風景を。
そして黒子っちの笑顔を。

やっぱ チームってあったかいすね。

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あきゅろす。
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