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秋桜の小説
帝光時代 (黄黒)
黄瀬side

俺は練習試合の日から
黒子っちの事ばっかり見るようになった。
影がうすいからか見失う時もあるけど…

そして見てて気付いた。
黒子っちの隣には常に青峰っちがいる事を。

「おいテツーもっとパスくれよ」

「出してるじゃないですか。」

「そうなのだよ。青峰ばかりにパスしてたら
練習にならないのだよ!」

「それに僕は青峰くんの影です。ほぼ青峰くんに
パス回してますよ?」

「そうか。ありがとなテツ//」

なんだそれ…
『僕は青峰くんの影です。』
勝ち目ないじゃないすか。

青峰っちが羨ましい。
黒子っちを見つけたのが
青峰っちってだけじゃないっすか。

俺じゃダメなんすか?

「黄瀬くんどうかしましたか?」

「あっ…いや、なんでもないっすよ?
なんか皆仲がいいなって…」

「大丈夫ですよ。その内みんなの様になりますよ。
そして…僕は…」

黒子っちが急に悲しそうな顔になった

「どうしたんすか?」

「いえ…なんでもないです」

ぎこちない笑顔で黒子っちは
笑った。

今思えば黒子っちは解っていたのかもしれない。
俺たちが変わっていくことに。

その日の帰り道

皆は用事があるとかで、

たまたま黒子っちと二人で帰れることになった。

ラッキー とか思ったりして…

「今日は2人だけですね」

「そうっすね!うれしいっす。」

「え?」

「//…いやその…はは」

「そう思ってくれるなら僕も嬉しいです。」

「寄り道してかないすか?せっかくなんで。」

「どこにいくんですか?」

「マジバっす。バニラシェイク好きでしょ?
おごるっすよ!」

「ホントですか!ありがとうございます。」

黒子っちは嬉しそうに笑った。

かっ…かわいい!抱きしめたい!!

と心の中で葛藤してました…

注文してバニラシェイクが来た。

「ありがとうございます。黄瀬くん。頂きます!」

天使のような微笑みで
黒子っちの小さな口へストローを運んで
飲んでいる。

見てるだけで幸せだ…

「黄瀬くん…視線がいたいんですけど。」

「ごめんっす。つい見とれちゃって…」

「…」

少しの沈黙…

黒子っちはまた悲しそうな顔で
話始めた。

「黄瀬くんも、薄々感づいて居るとは思いますが
最近青峰くんの調子がいい事しってますか?」

「はい。見てれば」

なんで青峰っちの話…今日は2人きりなのに

「今はいいかも知れませんがもうじき
僕は皆にとって必要なくなるかも知れないです。」

「なんでっすか?」

「青峰くんはきっとこれからもっと強くなります。
そして、それは青峰くんだけじゃなくて、
緑間くんや紫原くん、そして黄瀬くんもです。
みんなそれぞれ開花し始めてます。
今のままでも強いのにこれからもっと強くなるって
ことは 僕はもう用済みです。」

「そんなこと無いっすよ!俺にとっては必要すよ!」

「いえ…きっと僕は独りぼっちになります…」

「じゃあ 俺が傍にいるっす!一人にさせない。」

「黄瀬くん。さっきから勘違いしそうな事ばっかり
言ってるんですけど…」

「勘違いじゃないっす!
俺は黒子っちが好きなんすよ!だから
絶対一人にさせないっす。」

勢いで思いをそのまま言ってしまった…
もっとロマンチックなとこで言いたかった…

「///…それは本当ですか?」

「はい。男に二言はないっすよ!」

「実は僕も黄瀬くんのこと好きでした//」

黒子っちが赤くなってる…かっかわいい
それに黒子っちが俺を好き…

「えぇぇえ!」

「嫌でしたか?」

「そんなことないっす。ちょーうれしいっす!!

両想いってことは付き合っていいって事っすか?」

「…はい。」

やばい夢のようだ…
こうして
俺と黒子っちは付き合い始めた。


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あきゅろす。
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