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色彩学園
ヒーロー登場?
まさか学園内で迷子になるなんて思いもしなかった…。


大体、なんで学園内がこんなに広いんワケ?!
東京ドームが何個分もある広さって…
ありえなさすぎない?!

最初にこの学校に来たときは、さすがお金持ちのお坊っちゃん校と思ったけど。

いざ、入学してみるとこんなに広い必要あるの?
と、思う…。

今日、入学式をむかえる僕が言うんだから絶対この学校の先輩方も思ってるはず!

それにしても…

「…誰もいない…」

歩いていたら誰かしらに会うだろうと思って歩いていたけど…。

まったく人がいない…それに…

「はぁ…どうしよう…」


変に歩いていたから余計、場所がわからなくなってしまった。

周りを見ても誰もいないから訊きようがないし…。
携帯で茜に連絡しても今どこにいるかが伝えられなきゃ意味がない。


「うっ…何か…泣きたくなってきた…」

迷子になって…あまりの学園の広さを一人ぼっちで歩いてきて心が折れそうになってた時…


ガサッバシッ

「?!」


物音?!
ってことは…人がいる!?


人が居るかもと思い物音がした方へいくと…


「えっ…?!」

何か…ものすごい光景がひろがっているんですけど…。


「ん?…誰だ…オマエ」


そう言いこっちを見ているここの生徒らしき人の周りに何人もの人がよこたわっている。


すごく見ちゃいけないモノを見ちゃった感じ…早く立ち去ったほうが良いような…。


「オイ!聞いてんのか?」

「あ…イヤ…あの〜…」


どうしよう…
早く立ち去りたいんだけど…コレを逃したらもう人に会えない気がする。


「オイ…ってオマエその制服の新しさは、新入生か?」

「えっ…?!あ、ハイ…」


「そうか…だったら新入生は、体育館で入学式だぞ!…さっさと行け!」

「あっ…それが…体育館の場所がわかんなくて…」


「えっ…オマエ、迷子か?」

「は、ハイ…」


うっ…この歳でしかも学園内で迷子なんて知られてカッコ悪いうえに恥ずかしい…。


「はぁ…ならしかたない…俺が体育館まで連れっててやるからついてこい!」


「えっ…」

「なんだ?…俺に不満があんのか?」

「あ…いえ…そ、その人達…」


そう言い周りによこたわっている人達を指差すと…『あぁ…気にすんなっ…』って言って歩き出した。


気にすんなって…あんな堂々と見ちゃったら気にしないほうが難しいと思うんだけど…


「オイッ!さっさと行くぞ!」

「えっ…?!ハイ!!」


そう言われ慌ててその人の所に行った。


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