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色彩学園
プロローグ
僕、永井紫音は、ただ今色彩学園高等部の前にいます。

今日からココが僕の行く学校!そしてココの寮がコレから3年間暮らす場所!





色彩学園とは、全寮制中高一貫の男子校!!お金持ちのエリートが集まったお坊っちゃん学校

偏差値も高く一般入学は、困難とされているこの学校に家、普通…頭、普通以下の僕が何故入学する事になったかと言うと…




それは、ちょうど半年前…中3の秋のある日のこと…


「紫音く〜ん…ちょっと話があるからママ達の所に来てくれる〜」

そう呼ばれ母達の居るリビングに向う

「何?お母さん…今、茜来てるんだけど…」

「アラ!ちょうどイイわね!じゃあ…茜君にも聞いて貰いましょか…ねぇパパ!!」

「そうだね!ママ」


そう言う母達に疑問を抱きながら親友の茜を呼び一緒に聞くことになった


「で…何ですか?紫音ママ…オレまで呼んで?」

「あのね…紫音くんも茜くんも落ち着いて聞いてね!」


「うん…」
「はい…」


「実は、ママ達パパの会社の都合で…フランスに行く事になったの」

「「えっ…?!」」
思わず茜とハモってしまうほどびっくりした

とゆーか、えっ?ふフランス…?!

「フフ…びっくりよねぇ〜」


「えっ?!ま、待って!フランスって…僕、ヤダよ!!」




フランスなんて行きたくないっ!!だって…そんな言葉も通じない見ず知らずの所に行くなんて無理!!
それに茜と離れるなんてヤダよ…




「フフ…そう言うと思ってパパ、ちゃんと用意してありまーす」

「えっ…?!」


「紫音には、ココに入学して貰う事になってるから」



そう言い僕に高校のパンフレットを差し出してきた


「えっ…?これって…」


「そう!色彩学園高等部に入学して貰うからね!」

「えっ?!ななな、何でそうなるの??」

「だって…行くの嫌なんだろ?だからここの寮に入ればパパ達も安心だし…ココなら茜君だって一緒に居られるし!」


「えっ…?!それって…茜も入学するみたいな…」

「フフフ…その通りよ」


「なっ!?そんな勝手に…」

「俺は、イイよ!」

「あ、茜?!何言って…」

「元々、紫音と同じ学校に行くつもりだったし…行きたい学校も無いしね!」

「あ、茜〜…」

なんて、人がいいんだろ…僕だけの為に進路まで決めちゃうなんて…?!


「あっ…でも…茜は、頭良いから入れるかも知れないけど…僕は、…」


「その辺も大丈夫!!この学校は、ママの弟…つまり紫音の伯父さんがやってる学校何だよ!」

「へ〜…知らなかった…」

「そりゃそうよ!だって言って無いもの」


まぁ…確かに両親から親戚のこと訊いた覚えもないし…自分から聞きたいとも言ってないしな…

「そっか…で何で伯父さんがやってるから僕が入学出来るの?」


「フフッ…それは、大人の汚い権力を使って裏ぐ…」

「わぁー―!?紫音パパ!!紫音の前でそんな闇の隠語使わないで下さい!」

「うふふ…茜君は、本当に紫音くんの保護者ね〜」

「そうですか…褒め言葉として受け取っておきます…」

「??」

「まぁ…とにかく春からここに入学する事になってるから…よろしくね紫音、茜君!!」

そう言い母達は、ニコニコと笑っていた





と、まぁ…こんな感じでココに入学する事になった訳…


そりゃ…最初は、戸惑いもしたけど…

まぁ…コレで晴れて高校生になった訳だし!!

それに…人生、生きてきたら色々あるだろうし!
コレもその一つだと思えば軽いもんだ(っと思う…)!
茜も居るし大丈夫!!


そう思った矢先…いきなり壁にぶち当たりました。


「ココ…何処だろ…?」

入学式、早々迷子になってしまいました…


いきなり迷子になって…僕のコレからの高校生活、先行き不安です。


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あきゅろす。
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