携帯モード]
URL送信]情報屋、やってます。
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櫻井弘人とサクッとメアドやら電話番号やらを交換する。
｢ありがとさん。なんか情報欲しかったらいつでも連絡してな｣
｢まー、その時が来たらねー｣
"dog"はあんま狙われてへんから、まだ必要ないってか。
でも、最近こんだけ話題になってんねん。そのうち絶対どっかのチームが仕掛けてくるで。
そうなったら大儲けやな。
両チームで情報の取り合いになる。
うんうん、ええ感じや。
ピロピロピロ、ピロピロピロ
電話や…またエアークラッシャーちゃうやろな。
｢あ…ちゃうかった｣
なんや、"rabbit"の総長さんか。
｢ちょっと電話出てええ？｣
わざわざ席立つんもアホらしい。
そんな大した用でもないやろ。
｢どーぞー｣
形だけ返事を聞いてから、携帯を耳に当てる。
「もしもしー」
『あ、水崎。お前今どこだ』
ほんま大したことない用やな。
確かに今日そっちに行くとは言ってあるけど、別に時間とか自由やん。うざったい。
「ファミレス」
『何してんだよ』
「先輩らと話しててん」
『はあ？さっさと来い』
「なんでや」
はあ？はこっちの台詞やろ。
どうやら自分中心に世界が回っていらっしゃるようで。
『なんかお前さ…知らないとこで情報流してそうで怖いんだよ』
こいつ、極度の心配性やねんなぁ。
「んな疑わんといて。別に"rabbit"のことなんかひっとことも喋ってへんで」
『これから喋るかもだろ。さっさと来いって』
「もー…あんた絶対彼女からうざがられるタイプやな」
『…お前、こないだ別れたの知ってて言ってる？』
「あったりまえやーん！」
『死ね』
「生きるー」
『あー…もうヤダこいつ…じゃあ、その先輩とやらが害ないやつだったらいいよ…』
「……何がええねん。あんたが俺の行動管理してんなや。あんま舐めんのやったら、チーム抜けるからな」
『え…いやいやいや、舐めるなんて全然！頼むから、俺らのチームにいてって』
「はぁあ…しゃあないなぁ。大サービス、俺を愛してやまない加原さんのためにすぐそっち行ったるわ」
『ぉ、おぉ！サンキュ！』
ピッと通話を切る。
あー、なんであんなめんどい性格してんねん加原ちくしょー。腕は確かなんやけどな。
｢透哉、今の、誰｣
エアークラッシャーいきなり呼び捨てかーい。
びっくりやな、さっき知り合ったばっかちゃうかったか、俺ら。
｢加原って…"rabbit"の総長、だよね｣
｢そーそー。なんでマサリンさんは知らんねん｣
ほんま総長なんか、こいつ。
櫻井弘人のが絶対適任やて。
｢"マサリンさん"…｣
別にそこはどうでもええやろ。
何考えてんの。
｢とーやくん、自分のチームの総長にすらあんな失礼なんだ…｣
｢あんなもんやろ。ま、加原がお待ちやから、そろそろお開きにせーへん？｣
｢うんうんそーしよー。行くよマサリン｣
｢"マサリンさん"…｣
だからそこ突っかかるとこちゃうて。
もう二度と呼ばへんから忘れてくれ。
紅茶を飲み干して席から立ち上がり、さっさかレジへ行く。
｢とーやくん早いって！ほらマサリン、さっさとそれ飲んで！｣
｢俺オレンジジュースとか頼んでねーし！｣
｢ボーッとしてる方が悪いでしょ｣
もー、早よせぇ。
｢割り勘てできますかー｣
｢はい。……お一人様200円になります｣
｢んじゃ、これで｣
さっき相田正行からいただいた500円を出す。
｢500円お預かりします。…300円のお返しになります｣
｢どもー。あとあの二人なんで、よろしゅう｣
｢え、あ…はい｣
ゴチャゴチャやってる二人はほっといて、ファミレスを出る。
まぁなかなか収穫はおおきかった。
それにしても、エアークラッシャーの破壊力凄まじかったわー
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