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風の中
2
寮の自動ドアをくぐる。

ちょっとアレな話ですんません。
回数は前より多かった。
多かったけど、前ほどキツくない。
なんだろう、慣れたのかな。
いや、慣れたくないけども。

たぶん、今回は一人で部屋まで帰れそう。

エレベーターのボタンを押して、到着を待つ。

そういえば、あることが判明した。
どうやらあの強姦魔たちは、毎週金曜日に空き棟で俺を待つことにしたらしい。
ヤってる最中にわざわざ教えてくれた。
理由は、俺が土日でゆっくり休めるからだそうだ。
もちろん俺のことを心配してるわけじゃない。
風紀にバレたらヤバイから。
あんまりたくさん学校休んだりすると、怪しまれるんだって。
いやもう、毎週金曜日に具合悪くなって帰るってのの方が明らか怪しいけどね。
結局その内バレそうな予感。

どうしようかな。
でも1ヶ月は続けるって決めたから、とにかく続けるしかない。

ポーンという音とともに開いたエレベーターに乗り込む。

4階っと。

あーあー、慣れたっつっても痛いもんは痛いなぁ…。

週1回、こんなんが待ってるのか。

もう金曜日嫌い。金曜日に罪はないけど、嫌い。
あいつらはもっっと嫌い。

でも単純に考えて、あと2回しかないわけだ。
だったら、いけるかな。
ああ、意外と大丈夫かもしれない。

だって、たった2回じゃないか。

もともと体は丈夫だし、なんてことねーわ。













心と頭が切り離されてく感覚



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