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理解不能
2
「ん?何これ」

テーブルの上にクラッカーとプラスチックの容器を発見。
容器には密閉性の蓋がされてて、中には牛乳らしきものが入ってる。

「おーい、みんな。聞いてくれ」
桑田センセーがみんなに向かって話す。

「これな、シャカシャカ振るとバターになるらしい。固形になってきたら成功だ。班員全員がバター作り終わってクラッカー食べきった班から、バーベキュー開始してよしっ」

「俺ら三人だから有利じゃね!?」
「よっし、頑張るか」

てかこれほんとにバターになんの?
すげぇな。
中は牛乳以外何入ってんだろ。
生クリームとか?

シャカシャカ振ってみるけど、やっぱまだ液体って感じ。

「おいクソ電気」
「あ?」

「どっちが早くバターになるか勝負だ」
「…いいよ」

うわ、絶対ぇ負けらんねぇ。
がんばって振るか。

ぶっと噴き出す音が聞こえて横を見ると、やまとが何故だか必死に笑いをこらえてた。

「何だよ」

「いや、お前らのケンカってさ、たまにバカ可愛いよね、ははっ!」

「はぁ?どこが?」

「だって、早くバターになるの競ってどーすんのって感じじゃん!別に勝ったからって何もないのに!まじ可愛い」

「お前どっか感性おかしくね?」
「いやいや、そんなことない」
「今回は俺もクソ電気と同じ意見」
「パクってんじゃねぇよ」
「パクってねぇし。たまたま意見が一致しただけだろうが誰がお前なんかパクるかよ」

言い返そうとしたところで、

「え、あ、ちょっと待って。なんか固まってきたかも」

うぉ、何これすげぇ。
ちょっと重くなった感じ。

「雷斗ぉ、そういうとこ可愛いねぇ」
「お前まじで目ぇ腐ってんね」
「何ー?照れ隠しー?」
「これで照れてるように見えたならほんと眼科行ってきな」
「ぉふっ、さすが毒舌っ」

「く、クソ電気今ごろ固まり始めたのかよ!こっちはもうとっくに固まってるし!これもう俺の勝ちだな!」
「ああ!?まだわかんねぇから!こっから一気に抜かすから!」


「閑…実はツンデレか…?」


「え?やまと何か言った?」
「いーえー、何にも!」

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