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理解不能
謎の行動 1
ピンポーン。


……いや待て俺、何してる。



ゲーセン行った翌日の土曜日。
なぜか俺はバカ瀬の部屋の玄関の前に立ち、なぜかバカ瀬の部屋のインターホンを押していた。

出る?バカ瀬出る?

カチャン。

出ちゃった……。

「……………何してんだ、お前…」

「いやー、あのぉ……」

なんか昨日のことが異常にムカついて仕方なかった俺は、とりあえずバカ瀬を昼飯に誘おうとかいう意味不明な計画を実行しようとしていた。

「昼飯とか、食べた?」

「……まだ」

「今日誰かと約束とかしてる?」

「……してねぇ」

おおう、ここまで来たらもう聞くしかねぇ。


「昼飯一緒にどうですか」


「…………」

「…………」

数秒の沈黙。

そして。

パタン。


おい。


「んだこいつ……!!」

閉めた!閉めやがった!!

無言で扉閉めやがったー!!!

断るにしてもだよ?この断り方はないだろうに!

せめてヤダとか言ってくれよ!

「マジむかつくー……」

手すりに後ろ向きにもたれかかって、ふーっとため息を吐く。

すげぇ虚しいんだけど。

あ、やべ、涙出そう。



カチャン。



「………何してんのバカ瀬」

「は?」

「…は?」

「……誘ったのテメェだろ」

「は?」

「…は?」

「………………」

「………………」

何故か再び顔を出したバカ瀬と再び数秒の沈黙。

「……今、なんでドア閉めた?」

「……なんでって…財布取りにいった」

「………言えよ!!」

「……は?」

「ドア閉める前に一言言えよ!!お前のテレパシーとか俺受信できねぇから!!」

「いやテレパシーとか送ってねぇよ」

「そこはせめてテレパシーだけでも送っとけ!頼むから伝える努力をしてくれ!」

「なんで」

「断 ら れ た と 思 う か ら だ よ !」

お前よくそんなんで生きてこれたな。
不良さんらもみんなそんな感じなの?
みんなコミュニケーション能力低いの?

だからお前は不良になったの?


「飯、いかねぇのか」

「……あー、行こう」

二人でトボトボと歩き出す。

「どこ行くんだ」

「え?……牛丼屋近いし、そこでいんじゃね」

なんか最近食べたばっかな気もするけど。
やまとと食べに行ったような気もするけど。

でも、他にないし、まぁいいよな。


「はぁ?牛丼とか食べたばっか」


「………………お前はなんなの!?」

「あ?」

「俺だって食ったばっかだわ!お前だけが食ったばっかと思うなよ!?」

「だったら牛丼屋とか選ぶんじゃねぇよわけわかんねぇ!」

「近くにないだろって!他に!!」

「だからって昨日食ったばっかの食いたくねぇんだよ死ね!」

「……………き、昨日…」

それは、まぁ、……俺でも嫌だわ。

「んじゃバカ瀬が決めろ」

「……回転寿司は」

回転寿司か。
こっから歩いて20分くらいかな。

歩けない距離ではない。

「……いいよ」

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あきゅろす。
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