理解不能
なんだかなー 1
「もうテストしかやってない気がする」
教室に貼ってある年間行事予定表を見て、やまとが呟いた。
なんか行事ないか探すために見てみた結果、中間テストって文字が見つかってしまったわけだ。
「しかも一週間後だって。俺らテスト地獄に陥ってない?」
「まぁ…遊ぶ時は遊んでるし、いーんじゃね」
「よーくーなーいー!」
どーせ勉強しないんだから、そんな嫌がることでもないだろ。
「また勉強会やろーなー。それしか楽しいことないかんね」
「勉強会って楽しむものではないよ。てかお前、勉強会やったら俺ばっか赤点取るじゃん。絶対ぇやんねぇ」
「え、んなこと言うなって!今度はちゃんとやる!」
「ほんとかよー」
「マジで!あ、今度は雷斗の家でやろう!マ●オがあるから悪かったんだ!」
「……うー、じゃあ、やる?」
「そ、そんな誘うような真似すんなって…興奮しちゃうっ」
「しねよお前」
またよくわからん下ネタを。
とりあえずデコピンしておいた。
デコを押さえているやまとの横で、もう一回年間予定表を見てみる。
うーん、マジでテスト以外何もねーなぁ。
「くぅぅ…そのお綺麗な指のどこにこんな破壊力があるって言うんだ…」
爪長いからじゃね。知らねーけど。
「ねぇ、つか…バカ瀬もうち来るってこと?」
「あー、そうかそうか…雷斗は閑誘いたくてしょうがないわけか」
「そんなにデコピンしてほしいんだ。素直に言ってくれればいいのに」
「あああごめんて!誘いたいわけじゃなかったんだね!」
「当たり前じゃねーか」
「まぁ、だったら、丁度いいや。今回閑誘うのやめようと思ってたんだわ」
「………めっずらし」
いつもしつこいぐらい誘ってるのに。
「ちょっとねー、謹慎処分に課そうと思って」
「はぁ?」
「俺の大切な雷斗くんを汚した罪だよわかるかね」
「お前の発言が気持ち悪いのはよくわかった」
「最近雷斗のツッコミ棘がある!」
「自業自得だよわかるかね」
そうかー、バカ瀬は来ねぇんだ。
平和平和。
「じゃ、土曜日雷斗んち行くから!泊まりな」
「りょーかい」
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