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理解不能
2
…なんか自分の机で一人でスマホいじってる奴見つけちゃったよ。
見なかったことにしよう。

スッと視線を逸らす。

「ん?」
だけど、やまとが気づいちまった。

「あー、なんだ、閑いんじゃん!」
自分の名前を呼ばれて、金髪の頭がピクリと動く。

「閑ぁ!俺らと組もうや!」
金髪頭の渡瀬閑は、こっちを振り向いて、すんごく顔を歪めた。

仲悪いからね、俺ら。

「誰がクソ電気と組むかよ」
「ああ?バカ瀬うっざ」
不良バカ瀬は俺のことをクソ電気とか呼んでくる。

理由は、俺の名前がらいとだから。
どこに行っても英語のライトを連想される。

でもさすがにクソ電気とか呼んでくるやつは初めて。
ネーミングセンスどこおいてきちまったんだ。

「まぁまぁ、これを機に仲良くなればいいじゃん」

やまとが宥めるように言った。

いやいや、そんなの、

「「絶対、無理」」

ハモったあぁぁぁあ!!
何で?何でこのタイミングでハモっちゃうの?
ありえねぇぇぇ!!
てかバカ瀬とハモるとかマジ勘弁だし!
うっわ、キモいキモい!

「あーすでに仲良かったわけね」
「「違ぇから!」」

だから何でだぁぁぁあ!!

「おま、ハモんじゃねぇ!」
「てめぇがハモってきやがったんだろクソ電気!」
「キモいこと言ってんじゃねぇし!誰が好きこのんでお前とハモんだよバっカじゃねぇの!」
「あ"あ"!?こっちだっててめぇとハモるとかキモすぎて吐きそうだから!」
「うっわ、吐くの?吐くの?それこそキメェわ。吐くならどっか行って吐けよ」

「はーい、ストップ、ストップ、ストラップぅ」

「……ごめん、やまと…すごくつまらない」
「言わないでぇぇぇ!確かに俺もチラッと思ったけども!!…ってかそれはいいって!もう班この3人でよくね?」
「いやいや、だって4人から5人だろ?」

俺が言うと、何を思ったのかやまとは桑田センセーの方をガバッと向いた。
「桑田っちー!3人じゃダメー?」
「バッカ、おま、何聞いて、」
「あー、いいぞー。もう好きにやってくれー」
「桑田センセぇぇぇぇえ!!」
なんでこんな時ばっか弛いんですかぁぁぁあ!!?
いっつも宿題どっさり出す上、チェックばか厳しいじゃん!
ちょっとでも手ぇ抜くとその日の宿題倍にするじゃん!
そんな厳しいセンセーはどこ行っちゃったんだい!?
4人から5人なんだろ!?
そこはもう徹底しようぜ!
3人とかさ!?寂しいと思わない!?

「さーすが桑田っち!わーい、班決まりー」
「わーいじゃねぇよぉぉぉお!!」
「落ち着け雷斗!」
落ち着いてられるわけねぇだろ何この状況!!

あああああ!
楽しいはずのHRDがぁぁぁあ!!

「クソ電気と同じ班とか最悪にも程があるっつーの!」
「ハッ!奇遇だな、俺もだよ!」

「お前らほんと仲いいよなぁ…」
「「よくねぇよ!!」」









ほら、息ピッタリじゃん(笑)



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