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理解不能
2
「…あー、まぁ…とにかく元気出せよ」
「…」
「んじゃ俺はこれで」

ちょっと話がシリアスになりかけた途端去っていった高田の背中を見送る。

やっぱ、お前中身薄いね。

おもしろくなかったら一緒にいる意味ないって考え方のやつが多すぎる。
おもしろいのが全てじゃないだろ。

雷斗は、違う。
どんだけ空気重くなっても、逃げたりしない。
ちゃんとそこにいてくれる。
ちゃんと話聞いてくれる。

俺は、そういう友達がずっと欲しかった。


欲しかったのに…。


チャイムが鳴り始める。
このチャイムが鳴り終わるまでに教室に入らないと遅刻になる。

あれ、雷斗…。


ガラリとドアが開いて、桑田っちが入ってきた。

え…。今日休み?

と思ったら桑田っちが顔だけを廊下にちょっと出した。

「急げ雷斗ー!遅刻にすんぞ」

「急いでるしっ、」

桑田っちが教卓につくのと、チャイムが鳴り終わるのと、雷斗が滑り込みで教室に入ったのは、ほぼ同時。

雷斗きた!!

「ギリギリセーフにしといてやる。席つけ」

「あざぁっす…」

相当疲れたのか、雷斗はふらふらとした足取りで席についた。

「珍しいな。寝坊か?」
「目覚ましかけ忘れた…」
「起きれてよかったなぁ」
「おー…」

なんだ、一瞬俺のせいで休みかと思った。
よかったなぁってまさにその通りだよ。





ショートが終わって、さっそく雷斗を誘いに行く。

雷斗は俺が近づいたのに気づいたらしい。
あー…そんな無理して笑うなよ。

「雷斗」
「ん?」

「一限サボってさ、俺と語らない?」

雷斗は綺麗な目を少し見開いた。









その目の中の瞳もまた、とても綺麗で



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あきゅろす。
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