理解不能
2
…ー堤原やまとsideー…
「さてさて…」
お二人さんはどうなったかなー?
そーっと後ろを見る。
「…うっはー」
なんとなんと。
雷斗が閑の肩に寄りかかっちゃってるじゃないですか。
うぉー、閑耐えてるねぇ。
がんばれ、がんばれ!間違っても襲うなよ!
まだ雷斗は男との経験ないんだから。
…たぶん。
閑はホモなんかなぁ。
それとも雷斗にだけ?
…わお、甘っ。
はぁあ、閑もっと素直になったらいいのに。
いつまでも雷斗から話しかけられるの待ってちゃだめよー。
受け身の姿勢とか、今時モテないって。
もっとガンガン行ってさぁ、どんどんアピールしてかないと。
雷斗結構人気あるから、誰かに取られるかもだぞ。
まぁねぇ、雷斗あんま恋愛ごっことかに興味ないみたいだから、告られても断ってるっぽいけど。
これはチャンスだ、閑。
着実に堕としてけば、たぶん誰にも取られずに付き合うとこまで持ってける。
なんかなぁ、焦れったいんだよ。
もう、がんばれよー!
なんとか雷斗を振り向かせるんだ!
…てか雷斗えっろ。
首筋吸い付きたくなるえろさだな。
鎖骨もなかなかえろいぞ…。
俺は別に雷斗のこと恋愛対象として好きなわけじゃないからまだ大丈夫だったけど、閑は今キツいだろうね、うはは。
って、俺あたかも閑の気持ち知ってるみたく言ってるけど、本人から聞いたわけじゃない。
端から見てわかるってだけ。
だから、閑が自分の気持ちに気づいてるかどうかはわかんない。
どーだろー、なんか気づいてなさそうかも。
うわー、超口突っ込みてぇ!
言ってあげたいなぁ!
でもダメだ、自分で気づかんと意味ないからね!
それでいて陰では二人をいい感じのシチュエーションに持ってってやるっていうね!
ああ、俺ってすごくいい奴。
まるで恋のキューピッド!なんつって
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