逆転のち逆転
【T】先制勝利
晴れて秋一と”恋人”という関係になった俺は、今まで突っぱねていた分、ちゃんと秋一を甘やかしてやることにした。
昼飯は毎日二人で食うことになり、部活終わりも二人で帰ることを持ちかけ、快諾された。
食べかけのパンがほしいといえば一口食べさせてやったし、誰も見てないときは不意討ちでキスもしてやった。
その度身悶える秋一を見るのが楽しかった。
「俊希さん、今度は俺に抱かせてくださいね」
なんて、学校からの帰り道に、飽きもせず交渉してくる秋一。
普段どんな顔して抱かれてるか、見せてやりたい。
一回ハメ撮りでもして、それを秋一に見せながら「こんな顔して抱かれてるやつが、ほんとに俺のこと抱ける?」って挑発でもしてやろうか。
いや、でも、――俺に抱かれる秋一の顔を知ってるのは、俺だけでいいな。
秋一にすら、見せるのは惜しい。
俺だけのものにしておこう。
ニヤケが止まらないまま、隣を歩く秋一の顔を覗き込む。
「やれるもんならやってみろ」
「っ、」
あー、なぜかまた身悶えてる、かわいい。
次の休み、めちゃくちゃ抱いてやろ。
逆転なんて一生させてやるもんか
[*前へ][次へ♯]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!