逆転のち逆転 【S】誤算(3) ※ 俊希さんの指が俺のちんこに絡み、緩やかに上下運動が始まる。 なんだこの興奮をせざるを得ない状況。 「…っ、は、……ぁぁ、」 すぐにでもイきそうなのを何とか耐え、息を詰める。 「秋一、ローションとゴムある?」 「ッえ?あぁ、ベッドの下に…」 いつ俊希さんを抱くことになっても大丈夫なように、常備はしてある。 が、あれ、これってマズイんじゃ? 俊希さんは俺のちんこを扱きながら、器用に体を曲げてベッドの下へ手を伸ばし、ローションのボトルとコンドームを引っ張り出した。 「あの、ッ、おればっかなんで、としきさんも、きもちよくしたい、というか、ンン、」 「だいじょーぶ、秋一はそのまま気持ちよくなってな…」 かっっこよ。イケメン。エロすぎる。 俊希さんは片手でボトルのフタを開けると、俺のちんこにローションをたっぷり垂らした。 ヌメヌメとまとわりつく液体が何とも卑猥だ。 グチュグチュと左手でちんこを扱きあげつつ、俊希さんの右手がローションを絡めとってアナルに伸びる。 「あ、そっちは、だめ、です…」 「……俺のこと、ここで気持ちよくして」 「ァ、」 心臓がしんだ。 俊希さんの指がアナルの入り口をやわやわと解し、プツンと中に埋め込まれる。 異物感は、前の刺激で程なくして掻き消された。 ゆっくりとアナルに指を出し入れしながら、俊希さんは鬼頭を優しくグリグリと攻めてくる。 「ぅ、ア、先っぽ、ヤダ…」 「ほんとにヤダ?」 「ンッ、ぁ…や、じゃな…ぃです…」 「ふ、いい子…指2本にするぞ」 アナルの圧迫感が増えるが、痛みはない。 俊希さんは、腹側に押し付けるように、ぐにぐにと中で指を動かした。 何をしてるんだろうと疑問に思っていたら、突然、ビリッと強い快感が腰を襲う。 「ぅあッ!」 「ここか」 「あ、いまのなに、」 「ん?前立腺。オトコがナカで気持ちよくなれるとこ」 「なにそれ、ッぁ、やめ、」 同じところをやわやわと刺激され、ビクンと腰が跳ねる。 「アア!ャ、あッ、そこ、ばっか、」 「は、えろ…」 「ああぅ、ンあ、」 聞きたくもないような喘ぎ声がもれるが、止められなかった。 ちんこもアナルも気持ちよすぎて、シーツをギュッと握りしめる。 「秋一、入れるけど、痛かったら言えよ」 「んァ…?」 ずるりとアナルから指が抜かれ、俊希さんのバキバキに勃起したちんこが入口に宛てがわれた。 いつの間にか、しっかりとコンドームが装着されている。 あ、だめだ。抱かれる。 ぐぷ、と先端が埋め込まれ、ゆっくりと内側に侵食してくる。 指とは比にならない圧迫感。 しかし痛みはなく、俊希さんの丁寧な前戯に感謝した。 ……あれ、感謝? 違う違う、抱かれる側に回った時点でおかしいんだって。 絆されそうになりながらも何とか理性を保とうとしていた思考は、ミチミチと埋まってくる俊希さんのちんこに押しつぶされた。 [*前へ][次へ♯] [戻る] |