その他 願わくば君と 願わくば君に (女主/カイト夢/) 「マスター!! おはようございます!!」 朝起きるとそこは雪国・・・・ではなく、見慣れた我が家。 しかし何だかおかしい。 同居人のテンションが妙に高い。 コイツこんな奴だっけか。 「ん、おはよう。今日は何かあったの?」 「え、い、いやだなぁ。 何もありませんってば」 いや、動揺が分かり易すぎだから。 マジで何があった。 「正直に言え。 ヘラヘラすんな気持ち悪い」 「マスター酷い!」 「言ってろ」 尚も纏わりついてくるカイトを振り払いつつ、リモコンを手に取りテレビをつけた。 ニュースは何チャンネルだっけ・・・・・ ああ、タレントのキンキン声が耳に突き刺さる。 ・・・・・ああ、そっか。 「・・・バレンタインって今日だっけか」 「Σえええ!? まさかマスター、忘れてたんですか!?」 ああ、もう。 寝起きにそんな大声だすなよ。 「バレンタイン自体は覚えてたけどさ・・・・・ 今日だったとは」 そう言うと、あまりにもあからさまにカイトは肩を落とした。 うん、リアルに orz を見たのは初めてだ。 「マスター! 女の子なんですから少しは女の子らしk「ああ゛ ?」何でもないですごめんなさい」 おっと、いけない。 1オクターブも声が下がってしまった。 しかし、今のカイトの土下座はスライディングじゃないのか? これまた初めて見たよ。 いるんだな、実際にやる奴www 「何、そんなに貰う気満々だったわけ?」 「だ、ダメですか?」 「いや、バレンタインデー氏ねと嘆く世の男達に比べて、なんとおめでたい思考回路だろうと思って」 実際にそういう曲あるしね。 最近なんか友チョコが増えて、チョコをもらえる男自体が減ってるらしいし。 「いいじゃないですか期待したって! 義理とか友チョコとかあるんですから!」 あ、知ってたんだ。 驚き。 「ああ、はいはい。 それの並びで逆チョコとかもあるよね」 「そうですよ! 今は男からも渡す時代で・・・・・・・・Σえええ!? ちょ、何言わすんですか!?」 「ハハハ、男なら自分が言ったことに責任持ちたまえカイト君(笑)」 「(笑)、じゃないですよ! 卑怯ですっ!!」 「褒め言葉だ( ̄ー+ ̄)ь」 「それ、オレのネタぁぁぁあああ!!」ピーンポーン♪ ん、宅配かな。 ささっと玄関に向かい、お兄さんから荷物を受け取った。 リビングに入る時に足でドアを開けたら、またカイトに睨まれた。 どうせ私は女の子らしくなんかないさ。 「カイト、これ開けてみ」 「え? マスターの荷物じゃないんですか?」 「いいからいいから」 ガサゴソガサゴソ・・・・・ 「え・・・・・ これ、アイスケーキ・・・・・・?」 「そ。チョコ味のね」 「でも、マスター忘れてたんじゃ・・・・」 「だーれが "チョコの用意忘れた" なんて言った? 私が忘れてたのは "今日がバレンタインだ" ってことだけ。 You see ? 」 そう言いながら軽くデコピンをしたら、カイトは目を潤ませながら抱きついてきた。 「わっ!?」 「まぁすたぁ〜っ!! ありがとうございます!」 そう言うカイトの顔は、もう涙やらなんやらでぐしゃぐしゃ。 「分かったから、私の服で拭くな拭くな」 「う・・・ズビッ・・・・すみません」 「ほれ、はいチーン」 ったく、コイツはガキか。 「いい年した大人が泣くな」 「だってぇ・・・・・」 ああ、もう。 世話の焼ける奴だ。 「カイトの誕生日でもあるんだから、忘れるわけないだろうが」 願わくば君と 願わくば君に (今日という日を祝いたくて) (おめでとうを言いたくて) 〜あとがき〜 初めて期限内にうpれましたぁぁぁああああ!!(← はい、というわけでバレンタイン企画第一弾・カイト夢になります! いやあ、しかしほのぼのギャグってムズいっすな! オチがつけられなくてどうしようかと思いました。 だって、普段ヤンデレしか読まないし(← 余談ですが、兄さんの誕生日は2回あるらしいですね。 クリプトン暦で14日、ヤマハ暦で17日。 そのため、この期間中はずっと祝ってもらえるという。 幸せ者だなぁ・・・・・(´▽`) ・・・・ということで(?)、他のバレンタイン夢の更新待ってもらっていいスか?;; いや、ね。 1日にうpれる小説数には限度ある(制作時間的な意味で)ってことがやっと分かったんですよ。 だから、1週間ぐらいかけて更新しようかな・・・・と。 予定としては、ハガレンとかぬら孫とか毛探偵あたりを・・・・ね。(悪魔で・・・いや、あくまで予定です) ほんっとうにスイマセン↓↓ 次からはもっと早くうpり始めますんで! それでは長文失礼しました;; “ あなたの旅路に幸多からんことを ” <オマケ> 「マスター、本当にありがとうございます!」 「うん、感謝の気持ちは1ヶ月後に3倍でヨロ!!」 「え((゜Д゜))!?」 「あ、誕生日分込みだから、それ以上でね」 (fin) ノシ [*前へ] [戻る] |