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ぬら孫シリーズ
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「リクオ様ぁ〜!そんな事、私がしますからぁ〜!!」


僕、奴良リクオは、学校帰りに家で必要だという食材を近くのスーパーに買いに来ていた。
そして、僕の後ろで叫んでいる黒く長いきれいな髪をなびかせて、夏だというのにマフラーをしている少女は雪女――つららだ。

つららは僕の護衛だとか言って、毎日学校へ行く時と帰りは一緒に帰っている。


そこで、今日はバーベキューになったらしく、それで材料を買いに来たのである。
母さんが…、能天気だから…。



「いいって。どうせ一緒に帰るんだからっ。」


「っ、…ですがリクオ様にそんなことさせられませんっ!!だから、その手を離してくださいぃ!」



涙目で、僕の持っている籠を取ってこようとするつらら。
面白くて、にやけてしまう。

つららの料理はいつもおいしいけれど、冷たい。
雪女だから、冷たいものしか作れないんだ。

夏にはちょうどいいかもしれないけど。



「まぁ、まぁ。で?あと、何がいるの?」


「え〜っとですね、あとお肉と飲み物と…。」



結局つららは僕に乗せられていた。
そしてもう一度僕等は歩きだした。


「分かった。じゃあ、飲み物から買おうか。」


「はいっ♪」


つららは、そのまま僕の後ろについてきた。
しかも、ご機嫌に…。





僕は、適当に1.5リットルのペットボトルを3本かごに入れた。
ふと後ろを見てみると、僕の後ろには誰もいなかった。

周りを見渡すと、アイス売り場でアイスを見入ってるつららがいた。



「うぅ〜、どのアイスがいいのでしょうか。どうしましょう。悩みますねぇ〜。う〜ん。」


ちょっと、つらら…。
…ま、いっか…。



「ちょっと、つらら。僕、お肉売り場に行ってくるからね。」


「はい!リクオ様!」


そう元気につららは返事をした。
僕の方を一度も見ずに目をキラキラ輝かせて…。

あはは。

僕はそのまま、重たい籠を持ってお肉売り場に行った。


「え〜っと…。これくらい買っておけば足りるか…。」


適当に肉を入れて、つららの所に戻ろうとしたその時だった…。




「リクオ君!?どうしたの?こんなところで!」



そこには、セミロングで目の大きくつららと同じ制服を着た、幼馴染のカナちゃんが…。



「えっ!?奴良くんだって?あっ…何をやってるんだい?こんなところで。」


カナちゃんの隣から、同じ学校の清継君に巻さん、鳥居さん、島君が顔を出した。

つまり清十字団の人間がこのスーパーに集まってしまったということだ…。






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