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オリジナルSS

ここ円谷家二階では毎晩いかがわしい行為が行われている。

「あっ、ん…」

まだ幼い少年の苦しそうな声。
それは二階のある一室──円谷圭吾(つぶらや けいご)の部屋から聞こえていた。

ベッドで重なる二つの身体。
一人は大人、もう一人は子供。
その小さな子供の身体の上に馬乗りになる大人の身体。
彼はこの部屋の主──圭吾だ。

そんな圭吾の下で切なげな声をひっきりなしに出しているのが小学生の円谷健太(つぶらや けんた)。
彼の額には汗が浮かび、顔は真っ赤に染まっていた。
眼は涙で潤み、うすく開いたそこから圭吾を見据えている。

そして、下半身──小さな窄まりには圭吾の大きく狂ったモノが収められていた。
所謂──セックスをしているのだ。

実はこの二人、こんな行為をしているが、血の繋がった兄弟である。

なぜ実の兄弟である二人がこんなことをしているのか?
単なる性欲処理なのか?

周りが見たら不思議に思うだろう。
だが、二人の行為は決して性欲処理なのではない。

兄と弟という関係にありながらも、二人は愛し合っていた。
兄弟──しかも男同士ではあるが、二人の関係は恋人。

「ふっ、ん…っ」

そんな実の兄に攻められながら、健太はその幼い顔をいやらしく歪める。

「健太…っ、可愛いよ」

自分の下で乱れる弟がとても愛しい。
その小さな身体も、幼さを含んだ顔も、何より自分を求めてくることに、圭吾は堪らないいとおしさを感じていた。



正直、圭吾は最初、とても悩んだ。
まだ幼い弟に手を出すなんて出来るわけがない。

それでも沸き上がってくる『好き』という気持ち。
今まで二十年間生きてきて、これほどまでに愛した人間は居なかった。

そりゃ、圭吾は大人なわけで、今までにたくさんの恋愛を経験してきた。
その相手のどの女性もちゃんと愛していた。

だが、健太は違う。
もう、「好き」や「愛してる」の言葉だけでは伝えられないほどに彼の存在は大きかった。

これが本当の愛なのだ、と圭吾は痛感する。
健太に対する気持ちは本物なのだ、と──。



「く、ぅ…んっ、に…ちゃ…」

もう何度も受け入れた圭吾のモノ。
自分のより遥かに大きなそれが、中で暴れ回る度に絶頂へと上り詰めていく。

家族の眼を盗んでの行為。
両親に対する後ろめたさもあるが、健太はこの時間が大好きだった。
何より愛しい圭吾を近くに感じられるのだから。

「ぁ、ん…にー、ちゃん…僕っ、も…出ちゃうよ…。せーえき…出したい…っ」

「健太っ。俺も…だ…っ」

二人とも限界が近いのを感じ、圭吾の腰の動きはより一層激しいそれに変わった。

より早いピストン運動に、内壁が激しく擦れ、健太はすぐに絶頂を迎えた。

「はっ、あ…にーちゃ…──あああっ!」

大きな叫びと共に身体を大きく仰け反らせる。
同時に昂ぶりからは勢い良く白濁を放った。

「っ、健太…──くっ」

健太が達する時、中にある圭吾のモノを締め付ける。
それにより圭吾も限界を迎え、健太の中で達した。

中に広がる温かい感覚。
健太はイった余韻に浸りながら、心から幸せだな、と感じるのだった。
*END*
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あきゅろす。
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