復活BLDSS 1 その日、たまたま通りかかった応接室で、名前はあり得ない光景を目撃してしまった。 風紀委員の雲雀恭弥と三年の女子がキスをしている。 いや、普通に見たら恋人同士の些細なこと。 だが、雲雀を好きな名前にとってはショックで仕方なかった。 「っ…」 悲しくて、悲しくて、名前はその場を走って離れていく。 固く閉じた瞼の裏には先程の二人の姿が浮かんできて、頬を涙が濡らしていった。 その日の夜、名前はご飯も食べずに布団の中に潜り込んだ。 涙がシーツを濡らし、口からは嗚咽が漏れる。 「っ、ん…ヒバ、リ…さん…」 雲雀のことを考えると悲しくなるのに、同時に下半身が熱くなっていく。 名前はズボンを少し下げ、中から昂った自身を取り出した。 熱くなった性器からは先走りが溢れ、シーツを汚していく。 「ぁ、っ…バリ、さ…んっ…ふ、ぅ…あああ――…っ」 体を仰け反らせて放った白濁は、名前の体とシーツを汚していった。 「はぁ…やっちゃった…」 ため息と共に出てきたのは後悔の言葉。 通学路を歩きながら、昨夜の行為を後悔した。 雲雀を汚してしまった、と――。 その後悔のせいで、授業は全く身に入らず、一日中ぼーっとしていた。 結果…教師に呼び出され、説教。 長々と小一時間怒られ、外は夕日で真っ赤に染まっていた。 「…失礼しました」 赤い光の射し込む廊下を歩いていけば、見慣れた部屋が眼に入る。 そこは想い人が居る部屋で、キスシーンを目撃した現場だ。 [次へ#] [戻る] |