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サブBLSS


 
「ぁ、あっ…はい、った?」

「はい、奥まで入ってますよ。キョンくんの中は熱くて溶けそうです」

「ば、か…」

拗ねたように顔を背けるが、耳まで真っ赤なのが丸見えだ。
そこに唇を添え、軽く噛んでやる。
びくっと小さく反応をみせたキョンに面白くなり、今度は耳の中に舌を這わせていく。

「おまっ…遊んでるだろ!」

「キョンくんが可愛かったので、つい」

悪びれたようすなどなく、いつもの爽やかな顔で言われた。
結局キョンは何も言えなくなり、再びそっぽを向いてしまう。

「拗ねちゃいましたか?」

「だれ、っぁ…がっ」

文句を言おうとしたのに、古泉が腰を動かしたせいで言葉が喘ぎに変わっていった。
キョンの細い腰を掴み、激しく腰を打ち付け、その体中に口づけを落としていく。
強く吸い上げたところにチクリとした痛みと共に、赤い跡が現れた。
まるでマーキングをするように、キョンの体の至るところにキスマークを付けていく。

「ぅ、あっ…い、ずみ…こ、い…ずみ…も、っ…」

限界を感じて古泉の背中に縋りつけば、額に柔らかな感触がした。

「僕も…イきそうです」

余裕のない古泉の声が聞こえたと思えば、突き上げる腰の動きが一気に激しさを増していく。
キョンの一番感じる場所を何度も突かれ、あっという間に白濁を放ってしまった。

「ぁ、ああっ…」

「キョンくん…っ」

少し掠れた声で名前を呼ばれ、キョンは体を震わせる。
体内には古泉の放ったものが注ぎ込まれ、その熱に意識を手放してしまった。





「んっ…」

うっすらと眼を開ければ、そこには心配顔で覗き込む古泉の姿があった。

「キョンくん、目が覚めましたか?」

「こ…いずみ…。あぁ、まぁな」

まだハッキリしない視界の中で古泉の姿を映し込み、ぼんやりする頭を錯覚させる。

「言っとくが、俺は怒ってたんだからな」

「誤解させるようなことしてすみません。どうしたら、キョンくんは僕を信じてくれますか?」

「…別に信じてないわけじゃない。お前のことは信じてるけど…結局俺は男で…あんな女の子相手に堂々としてることなんてできないんだよ」

あの時見た二人の姿は本当に恋人みたいで、自分ではそうは見えないことが悔しかった。
そんなのは仕方ないし、割り切っていたつもりでも、自分にないものを持った人間が現れれば、誰だって動揺するだろう。

「大丈夫、僕はキョンくんしか愛してませんから。男でも素直じゃなくても…そんな、少し意地っ張りで泣き虫なキョンくんが大好きです。…これじゃ、まだ信じられませんか?」

それはキョンが欲していた言葉そのもので、不思議なことに胸の支えがなくなっていた。

「仕方ないから…信じてやろう」

まだ素直には言えなくて、少し意地を張った言い方しかできない。
でも、それが今の二人にはちょうどいい距離感かもしれない。

END



*あとがき*
やっと完成です!
ちょっと切ない浮気話にしようかな、と思って書き始めたんですが、浮気じゃないですね!(笑)
こんなんですが、いかがでしたでしょうか?

↓感想などお願いします↓


2011/07/23
神奈樹じゅん

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