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サブBLSS

 
「お前にとって俺はなんなんだよ! 俺は…お前に裏切られても何も言わないような都合のいい人間なんかじゃねーよ。裏切られたら辛いし…悲しいし…怒りたくだってなる。だって…俺は…やっぱお前が…好き、だから」

止まったはずの涙が再び溢れだし、頬を濡らしていく。
古泉に泣いていることを悟られたくなくて、漏れる声を必死に抑えた。

「ちょっ…言ってる意味がわかりません」

「っ…とぼけ、ん…っぅ…なよっ…っ、ぅぅ」

もう怒りたいのか泣きたいのかわからなくなって、キョンはその場にへなへなと座り込んだ。
抑えていた涙は止めどなく流れだし、嗚咽が口からこぼれ落ちる。

「キョンくん? 泣いてるんですか? ここ開けてください」

「いや、だっ。こんな姿…見られたく、ないっ」

こうなってしまっては、あとは意地しかなかった。
古泉が早く帰ることを願いながら、涙を止めようと眼を擦る。
なかなか止まらなくて擦りすぎたせいか、目元がヒリヒリしてくるが、そんな痛みも今は気にならなかった。

「お願いです、キョンくん。ここを開けてください。僕が何かしたなら謝ります。だから、話をさせてください」

「嫌だ! 帰れよ!」

「嫌です。開けてくれるまで帰りません」

こうなった古泉はキョンですら止められない。
それがわかっているからか、キョンは素直に扉を開いた。

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あきゅろす。
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