サブBLSS
酔っ払いとアキラ(ヒカアキ)
甘エロ/成人/泥酔
少し酔っ払ってしまった。
俺──進藤ヒカルは和谷に誘われて飲みに行っていたが、つい飲み過ぎて気持ち悪い。
和谷に支えられて家まで帰ってきて、ベランダで風に当たっていた。
「進藤、気分どう?」
この部屋に一緒に住んでいる塔矢アキラが心配顔でベランダに出てきたかと思えば、その手がヒカルの背中に添えられる。
優しく擦りながら、飲み過ぎだ、とヒカルを叱りつけた。
「だって…」
まだ酔いの残る身体を手摺りから離し、アキラの方に身体を向ける。
一瞬くらっとしてしまい、右腕を再び手摺りについて、力の入らない身体を支えた。
「おい、大丈夫か?」
「うん。でも…頭ガンガンする…」
空いている方の手で頭を抑えれば、アキラが手をそこに重ねてくる。
ベランダに居てすっかり冷えきった手から心地よい熱が生まれていった。
「進藤…ベッド行かないか?」
「アキラから誘ってくるなんて珍しいな」
「ばか。そんなんじゃない」
ヒカルの言葉にはっとし、必死に否定してみるが、そんな真っ赤な顔をして言っても意味はない。
むしろ誘っているとしか思えなかった。
「でも、俺シたくなっちゃった」
一度こうなってしまえば、もうアキラには止められない。
しょうがないな、と一息吐き、フラつくヒカルを支えて寝室へと向かった。
「ねぇ、今日はアキラが頑張ってよ」
ベッドに身体を落とすなり、ヒカルの口からそんな言葉が放たれる。
この状況でその言葉の意味といえば一つしかない。
「〜っ」
さすがに恥ずかしくて黙ってしまえば、ヒカルが耳元に唇を寄せてきた。
「ね、シてよ」
「わ、分かったよ」
半ばヤケクソになり、ヒカルの身体をベッドに押し倒す。
今日だけだからな、と釘を刺し、ヒカルの服を脱がしていった。
自分からこんなことをするのは何度目だろう。
いつもはヒカルにされるがままで、服を脱がすだけでもアキラは恥ずかしかった。
「…で、次はどうすればいいんだ?」
「ん〜、とりあえず下も脱がして」
「〜っ、分かった」
上を脱がしただけなのに、アキラは胸が高鳴って仕方なかった。
言われるがまま、ヒカルのズボンに手をかけ、それを脱がしてやる。
露になったヒカルのモノは既に昂ぶり、先走りが溢れ出ていた。
「じゃ、舐めて」
嬉しそうに言われ、アキラはおずおずとヒカルのモノに手を添える。
ドクドクと脈を打つそれを口に含んだ。
「んっ…」
独特の味がアキラの口内に広がっていく。
これがいつも自分の中に入っているのか、と思うと恥ずかしいような、嬉しいような、複雑な気分になった。
「アキラ、こっちにお尻向けて跨って」
「んっ…」
ヒカルのモノを加えたまま、身体を彼の上に移動する。
なんとも言えない恥ずかしい格好に戸惑っていると、急に窄まりをぬるっとした感触が襲った。
「ンなっ!」
驚いて後ろを見れば、なんとも信じられない光景に、思わず固まってしまう。
なんと、ヒカルが自分の尻に口をつけているではないか。
これにはさすがのアキラも逃げようとするが、足をしっかり掴まれていたせいで身動きが取れなかった。
「ちゃんと慣らさないといけないだろ?」
にっと笑って一言そう言えば、ヒカルはさっきまで口づけていた場所に指を差し込んだ。
中で指をいろいろに動かしながら慣らしていく間も、ヒカルの唇はアキラの太股の裏を舐めていく。
もう口からは甘い声しか出ず、両手が突っ張るようにベッドに付き、指の刺激に身体を震わせた。
「もう、いいかな…」
小さな呟きと共に指が引き抜かれ、ヒカルの上から身体を避ける。
すると、急に腕を引っ張られ、今度は顔と顔が重なりそうな位置で倒れこんだ。
「アキラが射れて」
「なっ…」
「今日はアキラに頑張ってもらうって言っただろ?」
そう言われれば、何も言えなくなる。
ヒカルの身体に跨り、手で昂ぶったモノを支えて窄まりにあてがい、ゆっくりと腰を沈めていく。
「く…っ、んっ…」
「そ、いいよ」
きゅっと眼を瞑って自身を受け入れるアキラの頬を撫で、下から腰を打ち付けた。
一気に奥まで押し込まれ、アキラの身体がぴくっと仰け反る。
体重がかかっている為、奥まで入り、強い刺激が襲ってきた。
「ほら、動いてみな」
下から小さく揺すって、アキラに動くように諭してやる。
その曖昧な刺激で満足出来るわけもなく、アキラは渋々腰を動かした。
もう恥ずかしいのかなんなのか分からなくなるほど、この行為に酔い痴れていく──。
END
*あとがき*
久しぶりのヒカアキでした。
いかがでしたでしょうか?
執筆:2010/12/16
神奈樹じゅん
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