サブBLSS
おまけ
【おまけ】
数日後、和谷が家に遊びに来た。
「おっ! パソコン修理に出したんだ〜!」
パソコンの電源を起動させながら、和谷が陽気な声で言ってきた。
壊れていたパソコンは昨日、修理から戻ってきたのだ。
「和谷? なんでパソコン壊れてたこと知ってんの?」
「え?…あっ」
進藤の疑問にヤバイという表情を見せた。
眼のやり場に困り、辺りをキョロキョロと見渡す。
「和谷…そういえばこの間、俺のパソコン使ってたよな? 確かパソコンが壊れてるって分かった前日に」
伊角の言葉に肩をびくっと震わせた。
そんな和谷の反応に嫌でも分かってしまう真実。
「へ〜…和谷が壊したんだ…」
和谷と一切眼を合わせずに低い声で呟いた。
「し、進藤!?」
明らかに怒っている進藤に、和谷は恐怖を覚えた。
「和谷、七千円」
「は?」
突然、伊角の口から出た金額に、何のことかと首を傾げる。
「修理代、パソコンの。和谷が壊したんだから、和谷が払えよな」
伊角のポケットから出てきた領収書には『七千円』の金額が書かれていた。
「む、無理だよ〜」
領収書を見ながら、ため息にも似た声を漏らした和谷だった。
*END*
【あとがき】
ここまで読んでくれてありがとうございました。
伊角さんを怒らせたら──というのを書いてみましたが、こんな感じになりました。
彼は大人だと思いますよ。
☆adios amiga☆
執筆:2010/03/18
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