復活BLSS
1
「なぁ、お前女?」
そんなことを言ってくるのはヴァリアー幹部のベルフェゴールだ。
彼の前にはカエル──の被り物を被った人物が一人。
「は? ベル先輩、とうとう頭おかしくなりましたかー?」
カエルの被り物を被った少年──フランは怪訝そうな眼をベルに向けた。
だって彼は正真正銘の男なのだ。
それを女か、などと言われたら誰でも嫌であろう。
「別に訊いただけじゃん。文句あんのか?」
「ありまくりですー。不愉快なんですよねー」
「いいじゃん。だって俺王子だもん」
全く悪ぶれずに言ってくるベルに、フランは殺したいとさえ思った。
「先輩は堕王子でしょー」
「しししっ。ムカつく」
独特の笑いをこぼしたあと、フランの腕を掴んで歩きだす。
途中、フランが何か騒いでいたが、ベルは気にせずに歩みを進めていった。
連れてこられたのはベルの部屋。
ドアを閉めると同時に鍵も掛け、フランをベッドへと押し倒した。
「ベル先輩ー、なんの冗談ですかー?」
「うるさい。お前は黙って抱かれてればいいんだよ」
強引だ。
あまりにも強引なこの行動に、フランはため息すら漏らしてしまう。
「勝手なことばっか言ってんじゃねーよ。この堕王子が」
「やっぱお前ムカつく。ちょっとお仕置きしてやらねーとな」
前髪で眼は隠れているが、ベルの眼が怖く感じた。
フランの制止などお構い無く、彼の服を手際よく脱がしていく。
「ベル先輩、セクハラって言葉知ってますかー?」
「俺は恋人だからこれはセクハラには入らない。言うならば…恋人同士の愛の営み?」
「おぇっ」
わざと吐くマネをすれば、ベルを余計に煽ってしまったらしく、フランの白い肌に触れてきた。
小さな胸の突起を人差し指と親指でぎゅっと摘んでやる。
「んっ…」
「やっぱ可愛い反応。王子楽しくなってきた」
さて、これからが楽しみだ。
あの毒舌なフランをどう啼かしてやろうか、と秘かに考えるベルであった。
*END*
【あとがき】
ここまで読んでくれてありがとうございました。
えー、中途半端な終わり方ですんまそん。
機会があればベルフラの長編も書いてみたいと思います!
執筆:2010/11/12
神奈樹じゅん
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